「フラバンジェノール」の血流改善による育毛作用を確認/東洋新薬

2021年4月19日

「フラバンジェノール」の血流改善による育毛作用を確認/東洋新薬

九州大学との組織対応型連携の成果として発表

東洋新薬(福岡市博多区)は、細胞試験にて独自素材であるフランス海岸松樹皮抽出物「フラバンジェノール」の血流改善による育毛作用を確認。また、動物試験で生体において育毛作用を示すことも確認した。

細胞試験では、ヒト表皮角化細胞にフラバンジェノールを添加し、血流改善による栄養供給促進を介した育毛作用に寄与するVEGFの遺伝子発現量をRT-PCR法にて解析。その結果、フラバンジェノールの添加によりVEGFの遺伝子発現量が増加したことを確認した。また、背部を剃毛したマウスをフラバンジェノール群と対照群に分け、それぞれを週6回、10日間塗布し、育毛状態を確認。その結果、対照群を比較しフラバンジェノール群で育毛が促進している様子が確認された。

フラバンジェノールは、これまでにテロメラーゼの活性化のほか、脱毛を促進するTGFβに影響を及ぼすことが明らかになっており、今回確認された血流改善を介した作用経路を含め、少なくとも3つの作用経路を介する可能性が示唆された。

VEGF遺伝子発現量

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