シームレスカプセル 海外で需要拡大/森下仁丹

2021年7月19日

昨年末にはハラール認証も取得

森下仁丹(大阪市中央区)では食品から産業用まで応用可能なシームレスカプセルを製造している。同社が長年にわたり蓄積してきた製造技術と供給実績、豊富なノウハウによる顧客のニーズに対する対応力などが信頼を高め、国内だけでなく米国や中国など海外でも引き合いが増えている。

同社のシームレスカプセルは①粒子サイズ、重量などを10%以下のバラツキに制御する優れた製剤精度、②0.5㎜~8㎜の範囲で調整可能な滴下法特有の粒子サイズ、③多層構造 皮膜、④ゼラチンや寒天、アクリル、ウレタンなどさまざまな皮膜組成、⑤微生物などのカプセル化を特徴としている。 

また、シームレスカプセル技術を応用することで、耐酸性の皮膜によって胃酸から内容物を守り腸まで届けられる3層カプセルも製造可能。これらの特長を生かし、27年の販売実績がある自社製品「ビフィーナ」をはじめとする健康食品や医薬品、一般食品のフレーバーといった可食の用途の他、化粧品や産業の分野でも柔軟に展開している。 昨年末にはシームレスカプセルでハラール認証を取得。これによりアジア圏を中心にイスラム圏の需要拡大が期待される。

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