スギ薬局など3社:サプライチェーン イノベーション大賞受賞

2021年7月13日

オープンな製・配・販の連携体制による無駄削減の取り組みが評価

スギ薬局と、ライオン、PALTACの3社は、「オープンな製・配・販の連携で在庫適正化と返品削減」の取り組みが評価され、「サプライチェー ン イノベーション大賞2021 」の「大賞」を受賞した。表彰式は、2021年7月9日(金)に開催された「製・配・販 連携協議会※ 総会/フォーラム」にて行われた。(※製・配・販連携協議会:メーカー(製)、中間流通・卸(配)、小売(販)の協働により、サプライチェーン全体の無駄を無くすとともに、新たな価値を創造する仕組みを構築することで、産業競争力を高め、豊かな国民生活に貢献することを目的に 2011 年 5 月に設立された協議会)

「サプライチェーン イノベーション大賞」は、製・配・販連携協議会がサプライチェーン全体の最適化に向け、製・配・販各層の協力の下で優れた取 り 組みを行い、業界を牽引した事業者に対しその功績を表彰するもの。

【受賞概要】

今回の取り組みは、課題となっている「過剰在庫」や「返品」に対して、スギ薬局とライオン、PALTACの3社が企業の枠を超えて「現場主義」「スピーディー」「オープン」な連携体制を通じ、在庫の適正化による返品の削減を実現したもの。具体的には、「新製品や商品の改廃情報」や「販売促進施策計画」、「店舗別配荷数量」などの情報を早期 に 共有化し、発売から終売までの店頭オペレーション施策をソリューションモデルとして体系的に開発して実行する事で、売上拡大を図りながら在庫適正化・返品削減を実現。
今後、他の卸、メーカーを加えたスギ薬局内プロジェクトを発足させ、参加企業を拡大し、開発したソリューションモデルをオー プンにする。そして、さらなる製・配・販一体となってのサプライチェーン全体の無駄の削減、新たな価値創出といった成果拡大に取り組んでいく。

【今後の展望】
流通の中間に位置するPALTAC は、中間流通ならではの機能を強化するとともに、今回の取り組みのような、小売業様・メーカーをはじめサプライチェーン全体の連携・協働を深化させていく。流通の過程で存在するムリ・ムダ・ムラなどの課題を顕在化させ、それぞれの課題解決に向けて各企業様と共に取り組み、新たな価値提供に挑戦していく 。これらの取り組みを通じて、お取引先の繁栄と人々の豊かで快適な生活の実現とサステナブルな社会の実現を目指し ていく。