スギHDがベトナムのドラッグストア企業と業務提携

2021年8月11日

スギHDがベトナムのドラッグストア企業と業務提携

ヘルス&ビューティの自社PB製品を供給


 2.000社近い日本企業が進出するベトナムは、ASEAN諸国で日本企業が最も多い国であり、両国の人的・物的な交流は今後さらに闊達に行われると考えられる。ドラッグストア企業でもそれは例外ではなく、昨年はマツモトキヨシHDがホーチミンにドラッグストア1号店を出店して話題を呼んだが、7月16日にはスギHDがベトナムのドラッグストア企業のOmicare Joint Stock Companyとの業務提携を発表した。

 今回の業務提携では、両者の経営ノウハウの共有などによって事業展開の推進を図り、人材交流や将来的には資本提携も視野に入れている。当面はスギHDが持つトータルヘルスケアのビジネスモデルや商品・商標を提供する。

人材交流、将来的には資本提携も視野に

 新型コロナの影響で東南アジア各国の成長が滞る中、ベトナムの4-6月のGDPは前年同期比6.61%増と、今年1-3月の4.65%を上回る伸びとなった。そうした中、スギHDはベトナムで薬局併設型のドラッグストアとEC事業を展開するOmicare Joint Stock Companyとの業務提携を発表した。

 当面はスギHDが持つトータルヘルスケアのビジネスモデルや商品・商標の提供に加え、経営ノウハウの共有、人材交流を行い、将来的には資本提携も視野に協業を開始した。Omicareが展開する調剤併設型のドラッグス トアのOmiPharmaのWebサイトでは、ユニ・チャームや花王の乳幼児用おむつ、明治のフォローアップミルク、コンビやファインの乳幼児用サプリメント、大木製薬やユニ・チャームの高機能マスクなどの衛生用品がベトナムのナショナルブランドとともに紹介されている。

 また、カテゴリー分類の中に「日本国産品」「日本ブランド」という2つのカテゴリーが常設されており、日本商品の提供に力を入れていることがわかる。

―続きは「ヘルスビジネス チャイナ&アジア9月号」に掲載

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