中国、保健食品届出件数が急増、6カ月間で363件

2021年10月20日

中国、保健食品届出件数が急増6カ月間の届出件数363件

健康食品の中国向け正規販売には保健食品認可取得が第一条件


 中国では昨年12月に、コエンザイムQ10など5つの機能性素材の保健食品原料目録が公表さ れ、今年3月からコエンザイムQ10、霊芝(霊芝胞子粉)、スピルリナ、フィッシュオイル、メラト ニンを原料にした保健食品の届け出が可能になった。

 中国市場監督管理総局の公布によると、今年の3月から9月現在までの6カ月間で保健食品届出件数は363件に達し、コエンザイムQ10が120件でトップを占めた。今年の上半期の中国全国の保健食品届出件数は約600件で、うち外国製品の届出件数は20件である。

機能性保健食品届け出の需要拡大外国製商品の届け出は伸び悩む

 中国の保健食品制度では、届出(届出制)は登録(認可制)に比べハードルが低く、短い期間と低いコストで生産・(外国製品の場合は中国へ輸出)・販売の許可が得られるため、保健食品の生産販売認可取得の主たる方法になっている。

 特に機能性食品の場合は、登録に数年かかるケースもあり、届け出に切り替える企業が多い。今年の3月から機能性食品の保健食品届け出が可能になったことを受け、各地で届け出申請が急増し、約6カ月の間にコエンザイムQ10が120件、フィッシュオイル82件、メラトニン80件、霊芝(霊芝胞子粉)が78件、スピルリナ3件の届け出が受理された。

 企業の所在地以外でも保健食品の届け出が可能になるなど手続きが簡単になり、また、一般の健康食品(非保健食品)の保健効能宣伝等の不正行為に対する政府の取り締まりが強化され、保健食品認可取得の必要性が高まったことで、届け出申請が急増している。一方で、外国製品の保健食品届け出は伸び悩んでいる。今年の1月から7月までに外国製保健食品の届け出件数は19件で、うちアメリカ製の商品が14件で圧倒的に多かった。外国製商品の届け出件数が伸び悩む主な原因は・・・

詳しくは「ヘルスビジネス チャイナ&アジア 11月号」に掲載

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