高濃度の水溶化ビタミンEが好調/横浜油脂工業

2021年6月7日

高濃度の水溶化製剤が好調

ビタミン各種のほかに、クルクミン、CoQ10などもラインアップ

 横浜油脂工業(横浜市西区)では、ビタミンE、ビタミンCの各種原料をラインアップしている。

 2020年から上市した「α-トコフェロール乳剤23%」は、ビタミンE(α-トコフェロール)を23%以上含有した高含有タイプ。同社が長年培ってきた独自の水溶化技術を生かした高濃度の水溶化製剤となっており、水溶化加工費を抑えるとともに、優れた耐熱性、耐酸性を有し、加熱殺菌(pH3.0、80℃)でも安定するため、ドリンクやゼリーなどに最適な素材となっている。また、10%品や水溶化粉末30%品も用意しており、用途に合わせて選択することができる。

  0mg      1mg      5mg    10mg    50mg  
 水100mL中のα-トコフェロール量
α-トコフェロール乳剤23%の希釈状態

 そのほか、同社では「ビタコートE-70α」や「ビタコートC-95」も用意。

 「ビタコートE-70α」は「α-トコフェロール」と同様に天然の大豆由来で、ビタミンEオイルを粉末加工し、ビタミンEを67~73%含有した高含有品。流動性に優れ打錠耐性があり、安定性が高いため、打錠、ハードカプセルなどの採用実績が多数ある。

 「ビタコートC-95」はトウモロコシ由来のビタミンCを95~97%含有し植物性油脂でコーティングした粉末製剤。油脂でコーティングすることでコラーゲンとの褐変反応の抑制を実現。打錠やハードカプセルなどの栄養補助食品や小麦粉製品の品種改良剤、固形食品全般のビタミンC強化に最適な素材となっている。

 同社では、ビタミン類以外にも、オメガ3系脂肪酸として注目されているアマニ油や、CoQ10、ケルセチン、クルクミンなどの原料も取り扱っており、アマニ油は、乳剤35%品と水溶化粉末30%品をラインアップ。今後も素材の付加価値を高めることに注力する。

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