魚由来コラーゲン、ハラル認証取得/ニッピ

2021年6月23日

国内コラーゲントップサプライヤーのニッピ(東京都足立区、℡03-3888-8991)は、独自コラーゲンペプチドブランド「Collagenomics(コラゲノミクス)」シリーズならびにフィッシュコラーゲンペプチド「CQT」シリーズの提案に力を入れる。どちらも新工場・CQT棟で製造され、新たにハラル認証も取得した。

Collagenomics(コラゲノミクス)は、①DFF-01、②GFF-01、の2種類をラインアップ。

DFF-01は、アミノ酸のプロリン(Pro)とヒドロキシプロリン(Hyp)のジペプチド「Pro-Hyp」を高含有で規格化したもの。Pro-Hypは皮膚線維芽細胞増殖作用、創傷治癒などの機能性が確認されている。一般的なコラーゲンペプチドと比較してDFF-01は血中により多くのPro-Hypが移行することも分かっている。

GFF-01は、ショウガに含まれるたんぱく質分解酵素によって製造され、従来の製品には含まれなかったトリペプチド「X‐Hyp‐Gly」を高含有する。X-Hyp-Glyは、血中でも比較的安定するため分解せずに各組織に運ばれることが期待される。マウスやヒトでの高い吸収性を確認しているほか、マウスを用いた脳機能に関する検証を宇都宮大学と実施し論文化している。日本や米国、中国などでも製法特許を取得済だ。

CQTシリーズは、天然海水魚由来の鱗と皮もしくは鱗のみ、低分子品…など魚由来コラーゲンのグレードを幅広く用意している。

4月には、CQT棟で製造されるCollagenomics(コラゲノミクス)ならびにCQTシリーズを対象として一般社団法人ジャパンハラールファンデーションのハラル認証を取得。多様なニーズに対応する。

同社ではこれまでヒト試験における膝関節機能改善、肌のシワ減少効果、紫外線による紅斑軽減、加齢で低下しがちな免疫力向上や、そのほか褥瘡治癒促進効果、骨密度増強など多数のエビデンスを蓄積してきた。現在は新たな研究が進行中。機能性表示に向けたSR提供など顧客への届出サポート体制も整えている。

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