機能性表示食品の消費者アピール強化/リコム

2022年12月9日

シャンピニオンエキスは商標取得しブランド力高める

 リコム(東京都豊島区)はマッシュルーム抽出物「シャンピニオンエキス」やエノキタケ抽出物「キトグルカン」など、機能性素材を開発・供給している。

 同社オリジナル原料である「シャンピニオンエキス」は口臭や体臭、便臭さらに腸内細菌叢、腎不全などに対するエビデンスを持つ。

 機能性表示食品としては「腸内腐敗産物として知られているアンモニア、p-クレゾールを減らすことで、腸内環境を良好にする」というヘルスクレームで届出が受理されている。「腸内腐敗産物」という他には無い独自の訴求が注目され、同素材による届出を目指す企業が増えている。

 今年で販売開始から35年を迎えた同素材はブランド力強化のため「シャンペックス(シャンピニオンエキス)」の名称で商標を取得。

 また、届け出受理を目指す企業向けのサポートを充実させ、SRの提供や関与成分の分析、必要書類の作成サポートなどを行っている。12月からは機能性表示食品で受理されている自社商品「シャンピニオン爽粒」をアマゾンで販売を開始する。「消費者にシャンピニオンエキスの機能であるアンモニアとp-クレゾールの減少効果を原料メーカーとしてアピールするする機会と考えている(営業管理部長・高岩氏)」と話す。

 この他、エノキタケ抽出物「キトグルカン」はヒト臨床試験によって腸管での脂質吸収抑制、体脂肪分解促進、体脂肪(特に内臓脂肪)減少作用を確認。「肥満気味な方の、内臓脂肪・体重・BMIを減少させる機能があることが報告されています。肥満気味で内臓脂肪が気になる方、BMIが高めの方に適しています」というヘルスクレームで受理されている。

 受理実績を着実に増やし、最近ではダイエット訴求の素材と組み合わせてWヘルスクレームによる届出も増えているという。

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