インタビュー:湧永製薬・湧永寛仁社長

2021年4月19日
インタビュー:湧永製薬・湧永寛仁社長

ニンニク一筋で創業66年目の湧永製薬4代目社長の湧永寛仁氏に聞く

熟成ニンニク抽出液配合の『キヨーレオピン』発売60年後の今

国内出荷累計2億本、滋養強壮剤シェアNO.1*に成長

時代のニーズに対応し研究を重ね、1960年に誕生した熟成ニンニク抽出液配合の滋養強壮剤『キヨーレオピン』が、発売61年目に向けて始動した。現在、レオピンシリーズの出荷累計は2億本に達し、国内では、専門性が高く、カウンセリング力に優れる薬局・薬店で組織される日専同(日本薬局専門同志会)を通じ、販売が続けられてきた。近年では押し寄せる競合の荒波にもビクともしない店づくりをともに学んでいる。熟成ニンニク抽出液配合製品は、今日では医薬品だけではなく熟成ニンニク抽出液に機能性関与成分を配合した機能性表示食品や健康補助食品Kyolicとしても発売され、海外では50か国以上での販売実績がある。レオピンシリーズは、国内の滋養強壮剤シェアNO.1*に成長している。そこで今年6月に創業66年になる発売元の湧永製薬4代目社長の湧永寛仁氏にレオピン誕生61年目に向けた抱負を聞いた。*2019一般用医薬品データブック(株)富士経済

熟成ニンニク抽出液配合のレオピンシリーズは、カウンセリング力に優れた薬局・薬店の組織、日専同を通じ販売が続けられてきました・・・

「創業者である祖父の湧永満之が、元ベルリン大学教授のオイゲン・シュネル博士の指導を受け、生ニンニクが有する強い刺激性や匂いを緩和し、有効性をより引き出した抽出液の開発に成功し、1960年、熟成ニンニク抽出液配合の『レオピン』として発売しました。

熟成ニンニク抽出液は、もともと病気の治療よりも、体そのものの基礎体力をアップさせ、人が本来持っている自然治癒力の向上を助ける働きがあることから社内では『基礎薬』と呼んでいます。カゼを引きにくくなり、病後の状態が良くなることが、発売当初から報告されてきました。数々の基礎・臨床研究の結果、それらが実証され自信をもってお勧め頂けることを誇りに思っています。

日専同の会員店さまにより、来店されたお客さまにカウンセリングしていただき、ご家族、そして地域の皆様にもご愛用の輪が広がり、大変有難いことに店頭販売も非常に伸びています。

新型コロナ、インフルエンザ等々、ウイルスへの対応は、一人一人の基礎体力そのものを強くすることがとても重要です。そのためにも、基礎薬を上手に活用し、ウイルスに負けない体づくりを心がけていただくよう、これまで以上に店頭から呼びかけて頂きたいと思っております。」

健康寿命延伸の武器として、“未病・予防”の重要性が指摘されていますが・・・

「今後、新型コロナウイルス感染が収束してくると、改めて基礎体力に対する意識が高まるでしょう。国も、未病の段階でストップしましょうと言っていますが、まさしく当社の熟成ニンニク抽出液が“未病を治す”一助になるのではと期待をしております。これからは、“未病・予防”の重要性を、国内のみならず海外にも広めていくことに尽力して参りたいと考えております。

『お薬』というと『病気に罹患してから服用する』というイメージを持たれている方が多いと思います。その一方で、近年、東洋医学でいう『未病』の概念が浸透してきたことから、病気にならない体づくりのために、『身体の土台をしっかり整える働きがある滋養強壮剤を利用しよう』という方も増えています。当社では、特にレオピンに配合している独自成分『熟成ニンニク抽出液』の様々な効果について、多くのエビデンスを示してきました。『熟成ニンニク抽出液』は国内外で900件以上の論文・学会発表がされており、当社はニンニク研究をさらに深めて参りたいと考えています。

健康になるための体作りは、歩くこと、食生活、そして睡眠が不可欠です。それらに加えて、サプリメントや基礎薬を上手く取り入れながら基礎体力作りの必要性を、薬局の先生方と共にお客様に発信し続けたいと思います。」

 これまで処方箋調剤を主体とした調剤薬局は、度重なる調剤報酬改定で、物販に取り組まなくてはならなくなってきました・・・。

「純然たる調剤薬局さまは、ほぼ売上げの90%程度を処方箋で占めており、OTCの販売は少ないのではと思います。一方で、今後、健康サポート薬局として地域の包括ケアに関わっていきたいと考えられている選択肢の1つとして、当社のレオピンに興味を持たれる調剤薬局さまが増えてきています。その理由としては、物販やOTCのカウンセリング力を強化したいと考えられているのではないかと思います。

カウンセリング販売は昔からされてきたことですが、地域の包括ケアに参画していくためにはお客様の健康状態を、医療機関とは異なる形、例えば店頭で血圧や骨密度の測定会を開催し、必要な健康情報をお客様に提供するなど、未病の段階で日々の健康度をヘルスケアデータによりチェックし、お客様一人一人の状態に沿ったカウンセリングを行うことが重要となってくるのではないでしょうか。

そして、そのカウンセリングを通じて、お客様の状態に応じた適切な薬やサプリメントの提案をしていくことが、地域ケアサポート薬局の役割になるのではないかと考えています。

日専同の会員店さまは、専門性とカウンセリング力が非常に高いため、これからも新しい会員店さまをリードして頂けるでしょう。

『カウンセリング』と言っても簡単な話ではなく、様々なことを知らなくてはできません。お薬の話だけでなく、職業上の話、食養生の話、未病や予防に関すること、その他最新情報等々、日専同の先生方は昔からずっと知識と知恵を駆使してお客様に寄り添ったカウンセリングを続けてこられました。今後もこの活動をさらに広めていただききたいと思っています。 

調剤専門薬局さまもさまざまなお客様の多様な処方箋を取り扱われておりますので、お客様との対話の糸口は多いのではないでしょうか。」

 カウンセリングに優れた薬局が参加する日専同が、1971年に結成されてから今年でちょうど50年になりますが・・・。

 「令和2年現在の会員数は2200名となります。外部環境の変化やお客様のニーズに対応できるよう、当社でもより良い商品をラインナップしていく予定です。

その一つが、レオピン誕生60年を記念に発売した『レオピンロイヤルキャプレット』で、レオピンシリーズ最大量の熟成ニンニク抽出液を配合し、ニンジンエキス、ゴオウ末、ロクジョウ末、トシシエキス、イカリソウエキスを配合することで滋養強壮効果をアップさせました。」

レオピン誕生61年目に向けて、これからどのような取り組みを進めていくのでしょうか?

「私は2007年に4代目社長に 就任してから14年目となりますが、これまでを振り返ると、期待に胸を膨らませることがたくさんありました。

企業にとって人は財産であることはもちろんのこと、さらにエビデンスのある差別化商品の開発力と、それをお客様に伝えていく力は欠かせません。

当社はこれまで、熟成ニンニク抽出液の研究を積み重ねて参りましたが、まだまだ未知の働きが多く、ポテンシャルはすごくあると思っています。祖父が創った素材が、今、その当時よりも更に社会に貢献できる可能性があり、それを日専同の先生方と共に世界に広げ、世界中の人々の健康に貢献していくことを考えると、まさに孫冥利に尽きます。

近年、ご存じの通り、口腔ケア対策が重視されています。非常に重要な分野でもあるため、当社でもイスラエルのヘブライ大学と共同臨床研究を行ったところ、熟成ニンニク抽出液は歯周病の進行を抑えるという新たな研究成果が報告されました。作用機序についてはいくつか考察がなされておりますが、今後、更に研究を進める予定です。

新型コロナウイルス感染も、口腔衛生が関係しているとの報告があります。どのようにして衛生状態を保つか等、口腔分野は今後更に注目されるでしょう。認知症も口腔ケアが関係してくるかもしれないとうことで、口腔分野に関しては今回報告された臨床研究成果を、どのように活用していくかなど、いろいろと思案しているところです。

あるドラッグストアさまでの話をご紹介しましょう。ある日、お客様がそのお店のスタッフの方に『私は体の調子が悪くなったら、必ず先生(店長)の所に行くのよ』と、話し、そのことを聞いた店長は、とても喜んでいらしたそうです。

ドラッグストアでは、お客様が特定のお店の方を訪ねて来店するケースは多くはないのでは、と思います。『店長の○○さんはよく薬のことを知っているから相談したい』と言って頂けることは、その方達の日々の勉強や接客、丁寧なカウンセリングの賜物であると考えています。“誰でも良い”ではなく“○○さんが良い”とお客様から言って頂けることは、その方にとってとても励みになるのではないでしょうか。」

ちなみに日専同には、調剤薬局とともにドラッグストアも関心を寄せている。なぜならば、病気や薬のことをどこに相談して良いか分からない人が多い現在において、お客様一

人一人に向き合い、かかりつけ薬局・健康サポート薬局としての機能を充分に発揮するために、仲間同士で切磋琢磨し専門性とカウンセリング力の向上に取り組んでいるからだ。

“日本だけでなく、世界中の人々の健康に寄与する”ことをスローガンに掲げる湧永製薬。これからの飛躍に期待したい。