スピルリナ、優れた品質が高い評価/DIC

2024年6月5日

SDGsに対する取り組みにも注力

   カリフォルニア州の生産拠点

DIC(東京都中央区)では、50年以上に及ぶ製造・販売実績を持つスピルリナを軸に、藻類を活用した機能性素材の開発および拡販に力を入れている。

主力素材の「DICスピルリナ」は、長年の実績に裏打ちされた品質と安全性が高く評価されており、国内外で多くのファンを獲得してきた。

生産にあたっては、米国・カリフォルニア州および中国・海南島の拠点において工業廃水ゼロを実現しているほか、再生可能エネルギーの使用やCO2の削減など、SDGsに関する取り組みも積極的に進めている。

昨年8月には、高知大学との共同研究でスピルリナ由来多糖が持つアンチエイジングに繋がる抗酸化作用を確認し、論文発表を行うなど、機能性に関する研究にも注力。

最近では、スピルリナに含まれる青色素・フィコシアニンを関与成分とした機能性表示食品「フィコナ」【写真右】の売り上げが好調に推移しており、今後はサプリメント向けの原料供給も前向きに検討している。肌のうるおいが短期間で実感できると40~50代の女性を中心に好評を得ており、高いリピート率を維持しているという。

なお、2021年にはフィコシアニンの美肌食品用途での特許を取得しているが、このほど台湾でも同様の特許が認められたことから、海外展開も一層強化していく方針。

フィコシアニンを用いた天然青色素「リナブルー」は、氷菓や清涼飲料をはじめさまざまな食品に活用されており、最近では同素材で透明感のある青を表現した和菓子がメディアに取り上げられたことで話題となった。

藻類由来の新素材としては「認知機能の一部である記憶力の維持」で機能性表示食品制度に対応する藻類由来DHA「DHA ORIGINS‐510」を提案。タンク培養した藻類を原料とするため水産資源を枯渇させる不安がなく、海洋汚染や気候変動の影響も受けないため、持続可能性の高い機能性素材として提案を一層強化していく。


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