API’s PLUS on(9)セルフカットソフトカプセル

2025年5月2日

第9回「セルフカットソフトカプセル」

健康食品受託製造企業最大手のアピ(岐阜市)では、多彩な製剤加工技術と原料加工技術を駆使することで最終製品に新たな魅力や付加価値を〝プラスオン〟するプロジェクト「API‛s PLUS on」を展開している。連載第9回は、ソフトカプセルの被膜を容器として使用する個性的な剤型「セルフカットソフトカプセル」を紹介。滴下タイプのサプリメントや調味料、コーヒーフレッシュ、ペット向けサプリなど、アイディア次第でさまざまなコンセプトの製品に活用できそうだ。

あなたなら何を入れる?

近年の健康食品業界では、含有する成分や機能性に関するエビデンスだけでなく、おいしさ、使いやすさ、見た目などさまざまな切り口での差別化が進んでおり、個性豊かな最終製品が市場を賑わせている。剤形の性能や形状も多様化する中、アピでは独自性の高い新たな剤型として「セルフカットソフトカプセル」を提案する。

「セルフカットソフトカプセル」は、ソフトカプセルのゼラチン被膜を使い切りの容器として使用。一般的なソフトカプセルは丸ごと飲用するのに対して「セルフカットソフトカプセル」は先端部をちぎって開封し、中身を喫食するだけでなく、食品や飲料などに滴下して摂取することもできる。

内容量は700~1500mgに対応。同社の高分散性技術を用いれば、内用液を水などに溶かすことも可能だ。

滴下タイプのサプリメントのほか、カプセルを摂取するのが苦手なペット向けのサプリメント、ラー油、ドレッシングなどの調味料、柑橘系のアロマやハッカ油といった香料など、さまざまな用途での活用を提案。

さらに、被膜をさまざまな色に着色できるため、個性的な見た目と合わせて「SNS映え」する製品の開発も期待できる。

先月22・23日に出展した「健食原料・OEM展2025」では、「セルフカットソフトカプセル」をはじめとした独自技術をPR。来場者から「見た目が可愛いため、女性受けするのでは」「中身の成分ごとにカプセルを色分けした『アソート型』のサプリメントを作ってみたい」「使い切りなので持ち運びに便利で、プラスチック容器のようにゴミが出ないのも魅力」といった声が寄せられた。

担当者は「少量の使い切りタイプという特性を生かし、アイディア次第でさまざまな商品への応用が期待できる。当社からの提案だけでなく、お客様のご意見も伺いながら新たな用途を探っていきたい」と語っている。


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