機能性食品素材事業から撤退/帝人

2025年5月29日

帝人目黒研究所はアサヒグループ食品に全株式譲渡

 帝人(大阪市北区)は4月24日、機能性食品素材事業(ビオリエ事業)を4月末で終了することを発表した。

 同事業部ではこれまでに、スーパー大麦「バーリーマックス」やイヌリン「イヌリア」、乳酸菌「LGG」「UREX」「ASTARTE」、ビフィズス菌「BB-12」などを取り扱ってきた。

 同事業を終了するにあたり、バーリーマックスは、伊藤忠商事が供給元の豪州・ヘルシーグレインより日本および台湾での商標・独占販売権を取得。乳酸菌・ビフィズス菌に関しては、供給元のクリスチャン・ハンセン社が今後新しい代理店を探していくとのことだ。

 また、イヌリアにおいては、供給元のオランダ・センサス社に販売権を返しており、新たな販売代理店は未定とのことだ。

 同社では、今回の事業終了に合わせ、プロバイオティクス製品の開発、製造、販売を担っている帝人目黒研究所もアサヒグループ食品に全株式を譲渡しており、同研究所は5月1日より「アサヒ目黒研究所」として事業を再開している。

 また、グループ企業でNMN製品の販売を行っていたNOMONもおいても6月30日にすべての事業を終了し解散すると発表している。

 今回の事業終了に関して、同社担当者は「これまでもインフォコムの売却など、以前より事業ポートフォリオの変革を進めており、その一環として事業安定性や成長性の観点も含め、機能性食品素材事業やそのほかいくつかの事業を終了することとなった。今後は主軸となる事業でさらなる成長・拡大を推進していく」と話している。


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