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ヤクルト本社、4年ぶり減収減益に
「ヤクルト1000」シリーズなど苦戦で

ヤクルト本社(東京都港区)は5月13日、2025年3月期の連結決算を発表。売上高は前年同期比0.7%減少の4996億8300万円、経常利益は4.3%減少の758億6000万円となり、コロナ禍の2021年3月期以来、4年ぶりの減収減益を記録した。
国内の飲料および食品製造販売事業部門は、機能性表示食品「ヤクルト1000」シリーズの販売数量が減少に転じるなど、乳製品、清涼飲料ともに前年を下回り、同部門の売上高は3.6%減少の2429億8400万円となった。
1日当たりの販売本数は、宅配向け「Yakult1000」が9.6%減少の196万本、店頭および自販機向けの「Y1000」が2.8%増加の105万1000本、これらを合わせた「ヤクルト1000」シリーズとしては5.7%減少の301万本だった。
このほか「NEWヤクルト」シリーズは15.6%減少の304万6000本、「ヤクルト400」シリーズは9%減少の185万8000本、ヤクルトシリーズ全体でも10.7%減少の798万5000本といずれも苦戦を強いられた。
海外部門では、米州地域が取引店舗数の増加や為替の影響などで増収となり、売上高は11.7%増加の918億2200万円に。
アジア・オセアニア地域では、中国経済の回復の遅れや消費鈍化の影響を受け、昨年12月には上海ヤクルトの解散手続きを開始するなど営業効率の向上に努めたほか、フィリピンやベトナムなどが好調に推移。売上高は1.1%増加の1348億300万円となった。
欧州地域では、広告展開の強化やSNSを活用した広報活動に注力した結果、17.2%増加の121億3000万円と増収を記録した。
なお、次期の見通しについてはすでに発売している「ヤクルト1000」シリーズの糖質オフが実績を伸ばしていることや海外での販売数量増加などから増収に転じると予想。連結予想業績は、売上高が1.3%増加の5060億円、経常利益が1.8%減少の745億円としている。
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