フローラ改善素材の提案強化/ウェルネオシュガー

2025年6月25日

「美浜バイオプラント」稼働で製造キャパ大幅増

精糖大手のウェルネオシュガー (東京都中央区)では、「ガラクトオリゴ糖」「サイクロデキストラン」「ケストース」「フラクトオリゴ糖」の機能性糖質4素材を供給。腸内や口腔の細菌叢に有用な「フローラ改善素材」として提案している。

ガラクトオリゴ糖は、4月から新工場「美浜バイオプラント」が本格稼働となったことで供給キャパが大幅に拡大。新規の引き合いも増えている。

機能性表示食品制度では「ビフィズス菌を増やし、腸内環境を良好に保つ」との表示でPRISMA2020に対応。原料は粉末と液体の2種類を用意し、熱や酸に強く加工適性が非常に高い。

さらに高純度設計により1日わずか1gの摂取で有効性が確認されており、配合コストや味への影響を抑えつつ機能性を訴求できる点も特長だ。

サイクロデキストラン「CI―Dextran mix」は、虫歯菌(ミュータンス菌)が産生する酵素・GTFの阻害作用を持ち、特に砂糖との共存下でも有効性を発揮できることが大きな特長。現在は、口腔ケアに関する機能性表示食品の届出を準備しており、今年度中の受理を目指す。

来春には「美浜バイオプラント」内にCIの製造ラインが稼働を予定しており、供給キャパが大幅に拡大する見通しだ。

ケストースは、他のプレバイオティクスに比べてより多くの種類の善玉菌を選択的に増やすことが特長。藤田医科大学との共同研究にも注力する。

フラクトオリゴ糖は、自社製品「きびオリゴ」を全国の小売店などで販売。積極的なプロモーションの展開で販売量は好調に推移している。

なお、同社では東洋精糖との経営統合を控えており、同社の取り扱うヘスペリジンやルチンといったポリフェノール素材もラインアップに加わる予定。「フード&ウェルネス」を成長戦略の柱に掲げ、今後も研究開発及び製造販売を強化していく。


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