「蔵華乳酸菌LTK-1」の提案に注力/アダプトゲン製薬
免疫・フェムケアなど豊富なエビデンス
アダプトゲン製薬(岐阜県多治見市)は、老舗味噌・醤油メーカーのイチビキと共同開発した味噌蔵由来乳酸菌「蔵華乳酸菌LTK‐1」の提案に力を入れている。
「蔵華乳酸菌LTK‐1」は、味噌の仕込み桶に棲息する約1万種類の乳酸菌から活性の高い菌株を選抜し、加熱殺菌した植物性の乳酸菌素材。
直径が0.4~0.5μmと非常に小さく、1g当たり約4兆個の菌体を含むため、少量の配合でも有効性が期待でき、なおかつ処方設計上の負担となりにくいことも特徴となっている。
その機能性については、免疫力向上、便通改善、抗肥満、鉄吸収の向上および貧血の改善、肌質の改善など数多くのエビデンスを有する。
特に、免疫力向上作用については抗体の産生に関与するB細胞に対して直接働きかけることが確認されており、他の乳酸菌素材との差別化を訴求している。
ヒト試験では、日頃疲れやすく風邪を引きやすいと感じる男女169人に蔵華乳酸菌75㎎/日もしくはプラセボを12週間摂取させたところ、蔵華乳酸菌摂取群では風邪様症状の発症日数および最大持続日数が有意に減少した。
この結果から、蔵華乳酸菌は風邪様症状の予防および早期治癒に有効であることが示唆された。
このほか、ヒト試験では排便回数の増加、便性状の改善、お腹の張りの減少、体脂肪率の増加抑制、貧血傾向にある女性のヘモグロビン値およびヘマトクリット値の低下抑制、顔肌の水分・油分・弾力の改善といった効果が確認されている。
最近では、貧血や顔肌に対する有効性が注目され、フェムケア向け製品からの引き合いも増えているという。
日本の伝統食材である味噌由来というイメージの良さと豊富なエビデンスを武器に、国内外での販売拡大を目指していく方針だ。
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