「Ｘプライズヘルススパン」で準決勝進出/阿部養庵堂薬品

「NMNのパイオニア」として先端技術を世界に発信

阿部養庵堂薬品(東京都足立区)は、〝不老長寿技術〟を競う世界的なコンペティション「Xプライズ ヘルススパン」に挑戦し、NMNを主軸とした抗老化研究が評価され今年5月には同コンペティションでの準決勝進出を勝ち取った。

「Ｘプライズ ヘルススパン」は、テスラ創業者のイーロン・マスク氏やフェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ氏ら多数の著名人が出資する「Ｘプライズ財団」が主催。認知機能・免疫力・運動機能などを10才以上若返らせる技術の開発を目的に、総額1億米ドル(約150億円)もの賞金が懸けられている。

阿部養庵堂薬品では、NMNと複数の成分を組み合わせた独自処方をマウスに摂取させたところ、認知機能、筋力、免疫機能などが若返ったことを確認。こうした研究結果が評価され、準決勝進出を勝ち取った。

今後は、決勝進出に向けて同処方をベースにヒト臨床試験を計画している。なお、準決勝の結果は来年5月に発表予定だ。

同社の阿部朋孝社長は「Xプライズ ヘルススパンへの挑戦を通じて、日本の優れた技術を世界に広く発信し、国際的な地位のさらなる向上に貢献したい」と意気込む。

こうした挑戦が海外でも注目され、9月22日にはニューヨークで行われた国連総会の「リーダーズサミット」に阿部社長が登壇【写真】。「阿部家では、松平家の藩医として開業した初代・阿部養庵の時代から約300年にわたり、常に最先端の技術を学び、人々に届けてきた。そうしたルーツが当社のパーパス（存在意義）であり、今後も最新技術を駆使しながら『若返り』というムーンショットに挑戦していきたい」などと語った。

同社では、日本市場におけるＮＭＮのパイオニアとして今後も最先端の抗老化技術を世界に向けて発信していく構え。

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