ガラスびんメーカーが作る機能性野菜/日本山村硝子

2021年7月6日

関東圏でも販路拡大

国内ガラスびん製造最大手の日本山村硝子(兵庫県尼崎市)では自社の植物工場で製造した野菜ブランド「きらきらベジ」を展開し機能性表示食品のケールなどを販売している。

ガラスびん製造を主力事業とする同社では100周年を迎える頃、今後の新規事業を計画し「安心・安全」「サステナブル」「環境」をキーワードに植物工場に着手した。

植物工場では照明メーカーと共同開発したLED照明の下で野菜を栽培しているが、栽培する野菜の厳選、LEDの照射時間などトライ&エラーを重ねた研究は約10年に及んだ。こうした研究開発を経て2018年に野菜ブランド「きらきらベジ」の販売を開始し、2019年には日本で初となる植物工場で生産された機能性表示食品「ぎゅっとルテイン きらきらケール」を発売した。

 関西圏では阪神百貨店や高価格帯のスーパーで販売されているが、最近では成城石井など関東でも販売を拡大している。同社では今後も新商品の開発に力を入れていく。

また同社の基幹となるガラスびん製造においても、環境に配慮した製造を心掛け、ガラスびんが環境に優しい容器であることやSDGsに貢献することを広く発信している。

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