フェムケア素材「シーバックソーンオイル」上市へ/DIC

2025年12月1日

デリケートゾーンのケアを訴求

DIC(東京都中央区)は、チベット高原産のシーバックソーンの果実および種子から不飽和脂肪酸などの有効成分を超臨界抽出した新素材「シーバックソーン(サジー)オイル」の原料供給を近く開始する。

シーバックソーンは「サジー」や「シーベリー」の名称でも知られるグミ科の植物。オレンジ色の果実にはビタミン、ミネラル、脂肪酸など190種以上の栄養素が含まれることから、近年は「スーパーフード」としても注目されてきた。

原料となるシーバックソーンは標高3000mを超える厳しい環境で栽培されており、他の地域で栽培されたものと比べて栄養素の濃度が濃いことも分かっている。

「シーバックソーンオイル」は、オメガ3脂肪酸を13%以上、オメガ6脂肪酸を10%以上、オメガ7を30%以上、さらにビタミンEを450mg/100g、β‐カロテンを100mg/100gで規格。特に皮膚や粘膜の構造に不可欠なオメガ7脂肪酸のパルミトレイン酸を多く含むことが特徴となっている。

ヒト臨床試験では女性の膣内環境の健康に寄与することが確認されており、デリケートゾーンのケアをはじめ、フェムケア対応素材としての提案を強化していく方針だ。

 同社では、同じくチベット高原産のシーバックソーンの果実と種子を丸ごと使用した「シーベリージュース(シーバックソーンピューレ)」を供給。

いずれも米国、カナダ、EUのオーガニック認証を取得しているほか、日本の有機JAS認証の取得も検討中。ハラルおよびコーシャも取得済みだ。

この他、同社では主力素材の微細藻類・スピルリナから青色素のフィコシアニンを抽出した独自素材「フィコエル」にも注力。ヒト臨床試験では肌の保湿やシワの改善などを確認しており、新規性の高い美容素材として引き合いが増えている。


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