【連載】「年中夢求」の20年③/ドクターセラム 𠮷川 育矢社長
第3回 シルクフィブロインのエビデンス
今年2月に創業20周年を迎えたドクターセラム(東京都渋谷区)。同社の𠮷川育矢社長【写真】は「ホンモノのエビデンス創出」にこだわり、全国41都道府県の1493人を対象とした大規模ヒト試験やⅡ型糖尿病患者を対象とした6か月の長期臨床試験を実施。これらの研究で明らかにされたシルクフィブロインの機能性は多数の学会発表や論文発表を通してドクターやアカデミアからも高い注目を集めており、製品への引き合いも増えているという。
アカデミアやドクターからも高い注目

シルクフィブロインの機能性については、ヒト試験において血糖値やHbA1cの上昇抑制作用をはじめ、中性脂肪・コレステロール値の改善、腎機能改善などの効果が明らかにされてきた。
𠮷川社長は「血糖値やHbA1cのように基準値を上回る数値は低下させる一方、HDLコレステロールや腎機能マーカーのeGFRといった基準値を下回った数値は上昇させる効果が認められた。これは医薬品にも見られない、シルクフィブロインの特異的な機能性だ」と話す。
こうした研究成果については、日本糖尿病学会、日本透析医学会、日本循環器学会、国際統合医療学会、日本統合医療学会、日本未病学会、国際個別化医療学会、日本補完代替医療学会、日本アンチエイジング外科学会、日本野蚕学会などで数多くの学会発表を重ねてきたほか、これまでに7報の研究論文を発表している。
「シルクフィブロインの研究成果を初めて発表した時はまだ200人規模の試験データしかなく、そもそも『絹糸を食べる』が理解されなかった。しかし、被験者数が1000人を超えた頃から次第に注目していただけるようになり、クリニックからの臨床依頼も増えてきた」(𠮷川社長)。
こうした研究成果を背景に、将来的には「腎機能」に関する機能性表示食品の届出も視野に入れているという。
「お客様が本当に喜んでもらえる商品を作れば、一時のブームでは終わらずに長く世に残っていくことができる。大きな利益にならなくても、お客様の役に立ち、ひいては国民の健康長寿に寄与するような商品を安定的に供給していく。当社ではこうした姿勢をどこまでも貫いていきます」(𠮷川社長)。
ドクターセラムでは、シルクフィブロインの卸売やOEM供給にも力を入れており、同社の理念に共感する販売パートナーと協力してシルクフィブロインの普及啓もうに取り組んでいく考え。
<続く>
【バックナンバー】
第1回 シルクフィブロインの開発と研究
第2回 シルクフィブロインの確かな機能性
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