「国産のリポソーム素材」提案強化/金秀バイオ

2025年12月17日

顧客オリジナルの原料開発にも対応

金秀バイオ(沖縄県糸満市)は、リポソーム化(ナノ化)素材について20年以上の製造・販売実績を持ち、原料供給・OEMおよび自社ブランド「ナノリポ」シリーズの販売に力を入れている。

リポソーム化技術については、2003年に国立研究開発法人産業技術総合研究所との共同研究を開始。2006年と2010年には特許を取得するなど、独自の技術を確立してきた。

国内外での需要増加に対応すべく、昨夏にはスプレードライヤーの増設が完了するなど、供給能力の強化にも段階的に取組んでおり、このほど新たにリポソーム化の試作機の導入が完了。これにより、リポソーム化素材の開発効率のさらなる向上が期待される。

自社素材だけでなく、顧客オリジナルのリポソーム素材の受託開発にも対応。顧客からの支給原料をリポソーム加工するだけでなく、原料調達から顧客オリジナルのリポソーム化素材を開発し、同社工場で製剤化することも可能だ。これまでに、アミノ酸やペプチド、ビタミン、ポリフェノール、脂質などさまざまな素材でリポソーム化の実績を積み重ねている。

リポソーム化素材の機能性については、インビトロ試験で胃液・腸液処理したクルクミンの残存率向上やフコイダンにおけるヒト消化管細胞の透過率向上などを確認。今後は学術機関との連携でリポソーム化素材の評価系の開発にも取り組んでいく方針だ。

自社ブランドの「ナノリポ」シリーズは、「ナノリポPQQ」「フコイダン」「秋ウコン」「アガリクス菌糸体」「ビタミンC・B」の5製品を展開。

今後はビタミン・ミネラルや美容・フェムケア対応などの製品開発を進めており、対応する素材や訴求ポイントを順次拡大していく。


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