NMN経口摂取で高齢者の運動機能の改善を確認

2021年7月15日

NMN経口摂取で高齢者の運動機能の改善を確認

12週間の経口摂取で全血NAD+濃度2倍以上に


 三菱商事ライフサイエンス(東京都千代田区)は、NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)を用いた臨床試験において、経口摂取することで高齢者の運動機能の一部が有意に改善されたことを確認した。

 同社は、東京大学との共同研究により、高齢者を対象とした無作為化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験を実施。その結果、NMNの経口摂取で歩行速度の有意な改善、30秒椅子立ち上がりテスト、握力において改善傾向が認められ、筋力の改善効果がもたらされる可能性が示唆された。

 また、12週間のNMN経口摂取で、血液検査結果を含め、明らかな有害事象は認められず、全血NAD+濃度を2倍に増加させNAD+関連代謝産物濃度も有意に増加したことを確認した。

 今研究成果は、第63回日本老年医学会学術集会、第75回日本栄養・食糧学会大会、日本抗加齢医学会総会にて発表しており、今後は第42回日本抗肥満学会でも発表を予定している。