AHCCの大規模臨床で膵癌再発に効果

2026年10月15日

統合医療機能性食品国際学会(ICNIM2026)開催

 機能性食品の開発・製造を行う株式会社アミノアップ(札幌市清田区)は、9月12日、13日に札幌で開催された「統合医療機能性食品国際学会第34回年会(ICNIM2026)」および同年会の一部として一般の方にも参加機会を開いた公開シンポジウム「意外と知らない?健康な毎日を支える『免疫バランス』」を後援した。

 本学会は、アミノアップのほか、経産省・北海道経済産業局、北海道、札幌市、(一社)日本統合医療学会、(一社)日本未病学会、(一社)北海道健康医療フロンティアが後援し、日本を含む世界24の国と地域から約400人のICNIM会員および関係者が参加し、2日間で計57演題が口頭発表やポスターセッションなどで報告された。

 基調講演では、「制御性T細胞の機能的多様性:COVID-19におけるB細胞応答の特異的制御研究から」と題し、大阪大学感染症総合教育研究拠点のジェームズ・バジャー・ウイング博士が講演。抗原提示細胞を抑制し、エフェクターCD4ヘルパーT細胞の活性化を制限することで免疫恒常性の維持に寄与しているCD4陽性制御性T細胞(Treg)について、COVID-19を例にTregの多様性の詳細解析を報告。TregのB細胞応答への特異的制御などを明らかにし、Tregの健康時および疾患時の免疫制御に果たす意義などを熱く解説した。

 一般講演(口頭発表)は2日間にわたり、17講演が行われた。

 関西医科大学の橋本大輔准教授が講演した「AHCC投与による切除可能・境界膵癌の治療成績改善を検証するための他施設共同二重盲検無作為化第Ⅱ相比較試験」では、切除を企図して術前治療後に膵切除手術を行う切除可能・境界膵癌患者230人を対象とし、検証を行った結果、AHCCは無病生存期間(DFS)を有意に改善はしなかったものの、全生存期間(OS)は有意な延長と関連しており、その効果は特に再発患者において認められた。膵管腺癌の治療成績向上には、抗腫瘍治療の最適化だけでなく疾患経過全体を通じた宿主状態の維持も重要である可能性が示唆されたことを発表した。

 また、台湾・義守大学のユン・チン・チャン博士による「オリゴノールは炎症抑制およびミトコンドリア機能と筋同化シグナルの維持を通じてがん悪液質を予防する」では、C26腫瘍担癌マウスを用いた試験にて、オリゴノールの投与により、がん悪液質に伴う食欲不振、体重減少、筋力低下、死亡率および骨格筋委縮を軽減することが示された。  本学会では、口頭発表のほか多くの研究者の研究成果が掲載されたポスターセッションも行われ、講演休憩時には、ポスターセッション会場も大きな賑わいを見せていた。また、二日目には公開シンポジウムも開催され、国内外から多くの業界関係者が参加した。会場では、研究者の発表に対して活発な質疑応答が行われ、参加者は研究成果に深い関心を示していた。


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