セミナーレポート:ファンケル×キリン 共同研究セミナー

2021年8月25日

美肌機能活性素材を主力化粧品に

 ファンケルは8月6日にキリンホールディングス(HD)との資本業務提携締結から2年を迎えたシナジーの即席と今後の期待される成果について、共同セミナーを開催した。


        共同研究セミナーの模様

 共同セミナーに登壇したファンケルの藤田伸朗常務執行役員は「資本業務提携締結から2年を経て両社のシナジー創出の取り組みは順調に進捗している。キリンHDにとって素材の出口が生まれ、ファンケルにとっては素材探索の領域が拡大し、素材原料へのアクセスがしやすくなった」と話し、両社の補完関係がシナジーを生んでいることを示した。

 そのうえで2021年度秋季より、化粧品カテゴリーにおいてもシナジー商品を発売することを発表。

 その中で、両社が共同研究を行った、「白麹菌に含まれる成分(14-デヒドロエルゴステロール)による美肌機能」の成果を説明。

 キリンHDは、2017年に「14-デヒドロエルゴステロール」の傾向摂取で美肌効果を確認し、エビデンスを構築していたが、サプリメント事業における美容カテゴリーの優先順位が低下していたことなどを受け、「眠れる技術」となっていた。これがファンケルとの資本業務提携により素材活用の道筋が生まれた。

 今後は「14-デヒドロエルゴステロール」を用いた中高年向けの化粧品や日焼け止めなど、幅広い製品の応用を検討するとともに、ファンケルの2021年の主力化粧品のリニューアルに使用する予定だ。

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