多くの機能性で注目のフミン酸・フルボ酸/ケーツーコミ

2022年6月2日

5つの試験で安全性を確認

 ケーツーコミュニケーションズ(東京都千代田区、☎:03・5281・8677)は、完熟した樹木の堆肥によってできた腐植から抽出される天然のフミン酸とフルボ酸を配合した水溶液「フフファーム」を取り扱っている。さまざまな機能性を持つことから注目を集め、美容、健康分野では化粧品、健康食品などに利用され、環境、農業分野では「HS-2プロ」を展開し、減肥などに貢献している。

 同素材は、5年の研究を経て、化学物質を使用せず、フミン酸を沈殿させずにフルボ酸と混ざり合った状態で抽出することに成功。これは世界初とされ、特許を取得済みだ。

 また、24時間閉塞ヒトパッチテストや累積刺激及び感作試験(RIPT)、口腔粘膜刺激性代替試験など、第三者機関による5つの試験で安全性が確認されている。

 健康への作用としては、糖吸収抑制作用や血圧上昇抑制、抗糖化、抗酸化、抗シワなど多くの機能性が明らかになっている。花粉症患者を対象とした実証実験では、「フフファーム」の希釈液を継続的に塗布した結果、鼻水、くしゃみ、目の痒みなどの症状について60~80%が「改善した」と回答。こうした幅広い機能性が支持され、引き合いも堅調に推移している。

 さらに、抽出残渣は水の浄化や土の改良などに活用。フミン酸・フルボ酸は植物の最終分解物質の有機酸のため地中に炭素固定をすることにも役立ち、温暖化抑制に寄与している。これらの取り組みは、SDGsの17項目のうち、11項目に対応可能だ。 海外でも人気が高まっており、特に中国での製品化が進んでいる。

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