高精度の分析とサポートで信頼高める/イルホープ

2022年6月6日

イルホープ(東京都渋谷区)ではドーピング禁止物質の分析サービスを行っている。

 2019年のサービス開始以来これまでに、森下仁丹やファイテン、エリカ健康道場など健食サプリメントメーカーを中心に数十社の製品の分析を行ってきた。過去、塗薬が原因とされたドーピング違反も起きたことから、化粧品メーカーからの分析依頼にも対応している。

 同社の分析サービスは正確な分析結果を得るために「LC-MS分析」に加え「添加確認試験」を実施している。「LC-MS分析」は多様な成分が含まれるサプリメントなどからごく微量の成分を検出する際に用いられ高い信頼性がある分析方法。さらに「添加確認試験」では分析依頼製品とドーピング禁止物質を添加した製品を用いてドーピング禁止物質の量を計測する。これらの分析と試験を行うことで結果の精度を高めているという。

 また、同社ではJADA公認のスポーツファーマシストが在籍していることからドーピングに関する的確なアドバイスも可能だ。製品メーカーだけでなく実際に製品を利用するアスリートからも相談を受け付けており、ドーピング関連の講習も実施している。

 自社製品からドーピング禁止物質が検出された際の対応策についてもアドバイスを行っており、こうした親身なサポートも顧客を増やす要素となっている。

 また、国内でも実績のある公益財団法人に分析を委託していることから分析結果の信頼性も高く、アンチ・ドーピング認証と比較してもコストを抑えられるという点も採用ポイントだという。

同社担当者は「アンチ・ドーピングに関する取組はスポーツ商材を扱う企業のスタンダードになってきている。我々の分析事業も業界のスタンダードとなることを目指していきたい」とコメントしている。

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