「短鎖脂肪酸プロジェクト」始動を発表/江崎グリコ

2022年6月29日

肥満防止対策で食物繊維を推奨


江崎グリコ(大阪市西淀川区)は6月13日東京都内で、「タンサ(短鎖)脂肪酸プロジェクト」のキックオフ発表会を開催した。

同プロジェクトは、ヒトの腸内で産生される物質「タンサ脂肪酸」による抗肥満や認知機能等の研究活動と、腸からの健康生活習慣の啓発を目的としている。

同社のブランドマネージャーである中川充子氏は「江崎グリコは、健康寿命の延命に役立つための腸・腸内細菌の研究を進めている。特にビフィズス菌とタンサ脂肪酸の研究に注力している」と挨拶した。

また、発表会では「世界各国の肥満動向と腸内環境」をテーマに、赤坂ファミリークリニックの伊藤明子院長が講演した。

伊藤院長は、肥満のリスクやタンサ脂肪酸との関係性、肥満防止対策のための腸内環境づくりについて食物繊維の摂取等を呼び掛けた。

江崎グリコはこれらを踏まえ、研究を進めていく中で、タンサ脂肪酸を作るエサになる食物繊維を摂取し、腸内でタンサ脂肪酸をしっかり作る食生活を推奨していくとともに、今後は、研究結果を反映させた商品開発も進めていく方針だ。

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