フェムケア素材で注目のエクオール/ダイセル

2022年7月29日

今後は若い世代もターゲットに

 ダイセル(東京都港区、株式会社ダイセル Sustainable Value Together (daicel.com))は、エクオール含有素材の「フラボセル」を原料供給しており、既存顧客を中心に安定した供給を続けている。

 「フラボセル」は、S‐エクオールとして5%以上を規格している。サプリメントから、ドリンク、一般加工食品にも利用でき、昨今はフェムケア素材として注目されている。

 生理活性機能として特に注目しているのは女性の更年期症状改善である。更年期症状にはエストロゲンの減少が関連しており、イソフラボンがエストロゲンに似た働きをするとして注目された。しかし、大豆イソフラボンに含まれるダイゼインから腸内細菌によって産生されるエクオールがよりエストロゲン様作用を有することが明らかに。さらに、エクオールを腸内で産生できる日本人は50~60%、特に若い日本人女性は20~30%と少ないことも判明している。

 エクオール非生産者かつ閉経後で、身体に不調を有する女性59人を対象とした無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験では、「フラボセル」の摂取により、更年期障害の改善に加え、消化器官の健康や口渇、耳鳴り等のQOL改善も明らかになった。

 これまで、更年期症状対応素材としての引き合いが多かったが、女性活躍推進といった女性の健康に寄り添ったコンセプトを訴求する製品への採用も増えている。

 その一方で、同社は、乳糖から作られる機能性糖質「ラクトビオン酸」を取り扱っているが、これに関して、フジッコ(神戸市)と共同研究を実施した。大豆イソフラボン単独での摂取と、イソフラボン及びラクトビオン酸を同時に摂取した場合を比較したところ、同時摂取によりイソフラボンの吸収が促進され、肌の角質水分量、経皮水分蒸散量、及び粘弾性が改善されることが明らかになった。

 この研究は、6月に行われた「第76回 日本栄養・食糧学会」にて発表し、製品化に関する問い合わせも増えている。