「メイオリゴ」一般食品で採用拡大/明治フードマテリア

2022年8月23日

素材の「おいしさ」も注目されビスケットやシロップにも

  明治フードマテリア(東京都中央区)は規格基準型特定保健用食品の原料として認可されている「メイオリゴ」(フラクトオリゴ糖)を供給している。
 主成分であるフラクトオリゴ糖は腸内細菌叢の中で悪玉菌を増やさずビフィズス菌を選択的に増やすという特徴を持つ。同品3gの摂取でビフィズス菌の増加及びウェルシュ菌の減少を確認。1gの摂取でも平均2・5倍とビフィズス菌が有意に増加することが分かっている。
 また、「おなかの調子を整える」「血糖値を上げない」「カルシウムやマグネシウム等ミネラルの吸収促進」など様々な機能性が注目され食品への採用が進んでいる。
 メイオリゴを使用した機能性表示食品に関しては、「オリゴスマート」が「善玉菌として知られているビフィズス菌を増やして腸内フローラを整え、お通じが気になる方のおなかの調子を良好に保つ働き」のヘルスクレームで受理されているほか、複数企業の商品が受理されている。今後メイオリゴを使用した届出を目指す企業もあり、採用が拡大している。
 こうした機能性だけでなく、素材の美味しさも大きな特徴。味が砂糖に似ているため、砂糖の一部を同素材に置き換えた製品の展開が可能だ。健康食品だけでなくビスケットやシロップなど一般食品でも採用が拡大している。
 同社ではこの他に「メイオリゴ」にアカシアファイバー(水溶性食物繊維)を融合した「オリゴとアカシア」を展開している。同素材は吸湿による潮解の心配がなく、粉末食品や打錠品に使いやすいのが特長。機能面においても大腸全域で相乗的なプレバイオティクス効果を発揮する。