医療機関との連携で専門的な試験が可能/協和トライアル

2022年9月29日

実施機関が少ないPET検査にも対応

 協和トライアル(北海道札幌市)では機能性表示食品をはじめ食品の有効性、安全性試験を行っている。提携先との連携で専門的な試験が実施できることから試験の質が高い。

 実施可能な試験はロコモティブシンドローム、膝関節痛などの高齢者向けの試験の他、脂肪減少、腸内環境改善、口臭改善の評価試験なども実施している。

 特に物忘れやアルツハイマーなど脳機能に対する試験では一般的に行われているアンケートの他に、パソコンを使用した「Cognitrax」、アルツハイマー発症前にβアミロイドの蓄積を測定する「βアミロイドPET検査」、ブドウ糖を体内に加え代謝能を測定・画像で可視化する「FDG-PET検査」などが可能。

 国内でも実施できる施設が少ないPET試験では数値や画像の客観的なデータを得られるため、脳機能に関する健康食品の開発に大きく寄与している。

 また、整形外科や歯科など医療機関と提携することで専門的な試験も可能。耳鼻咽喉科のクリニックではオージオメータを使用した聴覚試験や耳鳴りに対する試験にも対応。

 こうした提携先との連携によって様々な試験が実施できる点が大きな強み。「試験方法から使用する成分量、試験参加者の年齢などの設定について蓄積してきたノウハウがある」と話し、必要とするデータや予算に応じた試験を提案している。

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