フェムテック向けに「アグアヘエキス」提案/オリザ油化

2023年4月11日

ヒト試験で月経前・中の不快感を軽減

      アグアヘの実

アグアヘエキスは、メトキシフラバン類のDMMを特徴成分として含有し、大豆イソフラボンやプエラリアミリフィカなどと比べてマイルドな女性ホルモン様作用を示すことが特徴。エビデンスに基づく機能性と安全性を両立する新規性の高いフェムテック対応素材として、既存素材との差別化を訴求している。

月経前および月経中に不定愁訴を自覚する健康な日本人女性44人を対象とした臨床試験では、被験者を2群に分け、それぞれアグアヘエキス100mg/日もしくはプラセボを8週間摂取させ、月経苦痛評価票(DMQ)で月経前・中・後のQOLを評価した。

その結果、アグアヘエキス摂取群では試験開始から4週目で「気分の高揚(人を愛おしく感じる、幸せと感じる、など)」がプラセボ群と比較して有意に改善。8週目には月経中のサマリースコアおよび「水分貯留」「集中力」「コントロール(息苦しさ、胸の痛みなど)」のスコアが有意にした。

この結果から、アグアヘエキスは1日当たり100mgという低用量で月経前・中の不快感を軽減することが確認された。なお、身体測定ではやせ気味の被験者のバストアップおよび加齢に伴うバストの下垂予防効果も認められた。

こうした研究から、一昨年に「エストロゲン活性調整剤およびそれを用いた不定愁訴改善剤」として特許を取得している。

この他、フェムテック対応素材としてはパッションフラワーエキス、シーベリーエキス、ノコギリヤシエキスなどを提案。

パッションフラワーエキスは「日中の活力感の低下抑制」で機能性表示食品制度に対応しており、更年期や月経前後のメンタルケアを提案していく。

シーベリーエキスは、女性の過活動膀胱および男性の前立腺肥大抑制作用を確認しており、現在は「排尿」に関する機能性表示食品を届出中だ。

γ‐オリザノールは、更年期障害の改善作用や自律神経調整作用を介した抗疲労作用などが報告されており、女性向けサプリでの採用も多い。

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