【マスリン酸】フレイル分野の訴求強化へ/ニップン

2023年6月27日

 ニップン(東京都千代田区、℡03・3511・5357)は、「加齢によって衰える筋肉量の維持」で機能性表示に対応する独自素材・オリーブ果実由来マスリン酸を供給している。新たに「筋力」に関する表示の届け出準備も進めており、フレイル対応分野への訴求力をさらに強化していく方針だ。

 マスリン酸は植物界に多く存在するワックス成分で、トリテルペンの一種。筋肉合成調節の司令官とも呼ばれる筋タンパク質合成遺伝子に働きかけ、筋タンパク合成の促進ならびに分解を抑制する働きを持つことが明らかとなっており、同社ではオリーブ果実由来マスリン酸を用いた多数のエビデンスを蓄積してきた。

 71~79歳の高齢者39人を対象に行った試験では、12週間、週1回の運動とともにマスリン酸60mg/日を摂取させたところ、マスリン酸摂取群ではプラセボ群と比較して有意な筋肉量の増加を確認。

 また、43~86歳の69名に12週間、週3回の自宅運動とともにマスリン酸30mgまたは60mgを摂取させた試験では、プラセボ群と比較して有意な握力の増加が確認された。

 そのほか、高齢者の膝痛軽減や、アスリートの運動パフォーマンス向上などさまざまなデータを有し、豊富なエビデンスを武器に他素材との差別化を図っている。

 機能性表示では、現在受理されている「加齢によって衰える筋肉量の維持」に加え、「年齢とともに低下する筋肉量および筋力を維持する」のWヘルスクレームでの届け出準備を進めている。エビデンス量は30mgと、低用量となっている点も注目だ。

 同素材はサプリ剤型だけでなくキャンディーやゼリータイプなどにも配合可能で、嚥下力の低下した高齢者向け製品にも適している。

 チュアブルタイプの自社製品「貯筋習慣プラスひざ関節サポート」【写真】も販売中。

 同社ではマスリン酸以外にも、虫歯菌増殖を抑制する口腔ケア素材・パミスエキスや、認知機能での機能性表示準備を進めるアマニ油などの高齢者向け素材をラインアップしている。

ニップンの自社商品