ラクトビオン酸×イソフラボンが肌弾力で機能性受理/ダイセル

2023年8月3日

フェムケア商品の差別化素材に

ダイセル(東京都港区:daicel.com)は、乳糖を酸化させることで得られるオリゴ糖の一種「ラクトビオン酸」を供給している。酢酸菌を用いたラクトビオン酸の効率的な発酵プロセスにより製造する。

同社では、ラクトビオン酸の大豆イソフラボン吸収促進作用により得られる効果についてフジッコとの共同研究で実証してきたが7月11日、ラクトビオン酸250㎎と大豆イソフラボン25㎎を機能性関与成分とした製品が「同時に摂取することで、肌の乾燥が気になる女性の肌の弾力を維持し、肌の健康を守るのを助ける」のヘルスクレームで機能性表示食品の届出が受理された。

 ラクトビオン酸はカルシウムや亜鉛、マグネシウム、鉄などのミネラルの吸収促進効果やエクオールの産生促進作用、イソフラボンの吸収促進効果などが明らかとなっている。一方で大豆イソフラボンは、食品に上乗せして摂取できる上限値が30㎎とされ、それ以上の摂取量を要する肌などへの効果を上限値内で実証すべく、フジッコとの共同研究に着手した。

 ヒト臨床試験では、肌の乾燥が気になる30歳以上の女性70人をプラセボ群とラクトビオン酸+大豆イソフラボン併用群に分け、12週間の摂取における肌への効果を調べた。その結果、ラクトビオン酸+大豆イソフラボン併用群では8、12週目で肌の粘弾性(正味の弾性/総体弾性/戻り率/未回復伸張性・退縮能)が改善した。さらに、4週目で左頬の角層水分量、12週目で左脛の角層水分量の増加を確認。4週目で左脛の経皮水分蒸散量の減少を確認し、「肌の水分量」及び「肌のバリア機能」でも機能性表示食品の届出中だ。

大豆イソフラボンを単独摂取した事前検査時と比べ、併用群で大豆イソフラボン吸収が大幅に促進されたことも実証した。

フジッコの大豆イソフラボンによる「骨の健康の維持」の表示に加え、肌質改善のヘルスクレームが謳えることで更なるフェムケア商品の差別化素材として提案を強化していく。

今後はフジッコと協力して、飲料やサプリメント等のメーカー向けに2素材の原料販売を進めていく方針である。


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