「乳酸菌TWK10」の提案強化/中原

2023年8月9日

乳酸菌初の「筋肉」「脂肪」で機能性表示目指す

中原(さいたま市南区)は、筋肉量や持久力など運動機能への有効性を確認している台湾キムチ由来乳酸菌「TWK10」の供給に注力する。

「TWK10」は、「台湾キムチ(台式泡菜)」と呼ばれる台湾風のキャベツの漬物から単離された菌株を由来とする、殺菌末の乳酸菌素材。

その機能性については、①筋肉量の増加・体脂肪の減少、②持久力の増加、③疲労の抑制、④エネルギー源の増加、などの効果を確認しており、①については機能性表示食品の届出に向けた臨床試験が進行中だ。

台湾の国立大学が実施した臨床試験では、20~30才の男女54人に「TWK10」を1日当たり900億個または300億個、6週間摂取させ、摂取前後で運動テストの実施および体組成、血液組成を比較した。

その結果、「TWK10」900億個摂取群では筋肉量の有意な増加と体脂肪の有意な減少が確認されたほか、300億個摂取群でも改善傾向が見られた。その作用機序については、「TWK10」の摂取によって腸内における短鎖脂肪酸の分泌量が増加し、脂肪酸受容体のGPR41および43が活性化されたことで、エネルギー消費が上昇するとともに、脂肪蓄積が抑制されたと考察している。

機能性表示食品制度では「中高年の筋肉量を維持する」および「おなかの脂肪・体重・ウエスト周囲径を減らし、高めのBMIを低下させる」などのヘルスクレームを検討中。「筋肉」と「脂肪」の両方に言及できる乳酸菌はまだ前例がないため、早期の実現を目指していく考えだ。

「TWK10」単体での製品化のほか、プロテインやアミノ酸などのスポーツニュートリションと組み合わせて利用されるケースもあるという。

水溶性にも優れるため、スポーツドリンクやゼリーなどへの配合も可能。

原料供給のみならず、長年にわたる知見と多彩な原料ラインアップを生かした訴求力の高い最終製品のOEM提案も得意としている。


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