藻類素材の価値向上へ、研究開発に注力/DIC

2023年11月20日
 米国・カリフォルニア州の生産拠点

DIC (東京都中央区)では、「スーパーフードの王様」といわれる微細藻類・スピルリナのリーディング企業として50年以上にわたる研究開発および製造販売の実績を積み重ねており、世界各地に数多くのファンを獲得してきた。

同社の「DICスピルリナ」は、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、脂肪酸、食物繊維、カロテノイドなど50種以上の健康・栄養成分を含み、なおかつ動物試験では95%に及ぶ高い吸収率を確認していることが特徴。

米国・カリフォルニア州および中国・海南島の生産拠点では、いずれも「工業廃水ゼロ」を達成しているほか、再生可能エネルギーの使用やCO2削減などの環境対策を徹底。品質・安全性の向上と同時に、SDGsへの取組みも追及している。

スピルリナの機能性に関しては、青色成分のフィコシアニンを用いた機能性表示食品を開発しているほか、肝機能改善、抗糖尿、免疫賦活などのエビデンスを蓄積している。

フィコシアニンを用いた天然青色素「リナブルー」の供給も好調に推移しており、最近ではコロナ禍が明けたことでカフェやレストランなど小規模の飲食店からも引き合いが増えているという。

今年7月には、高知大学との共同研究でスピルリナ由来多糖類の抗炎症作用および抗酸化作用を介したアンチエイジング効果を確認し、論文発表を行うなど、フィコシアニン以外の成分に着目した研究にも注力している。

さらに、藍藻類の一種・スイゼンジノリを由来とする多糖類「サクラン」を製造するグリーンサイエンスマテリアル(熊本市)を今年1月に子会社化するなど、新たな藻類素材の開発にも着手。スピルリナおよび藻類素材の価値向上に向けた研究開発を一層強化していく方針だ。

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