LPSで機能性表示目指す/自然免疫応用技研

2025年5月16日

花粉の季節に「目鼻の不快感軽減」効果を確認 

自然免疫応用技研(香川県高松市)は、「免疫ビタミン」といわれ国内外で注目を集めているLPS(リポポリサッカライド)について20年近くに及ぶ研究開発および製造販売実績を持つパイオニア企業。

LPSとは、自然界に数多く存在するグラム陰性菌の細胞壁を構成するリポ多糖の一種。同社では、イネや小麦、リンゴといった植物と共生するパントエア菌由来のLPSを取り扱っており、サプリメントから化粧品、ペット向けサプリ、飼料などさまざまな用途の原料を取り扱っており、製造方法や用途、物性など複数の特許を取得している。

その機能性については、免疫細胞のマクロファージの働きを高め、免疫力を強化することが分かっており、これまでに抗がん、抗アレルギー、美肌・アトピー改善、感染症予防、認知機能改善、高脂血症・糖尿病予防など数多くのエビデンスを積み重ねてきた。

最近の研究では、軽度のアレルギー体質を持つ男女63人を対象とした臨床試験で目鼻のアレルギー症状抑制効果を確認。同試験は花粉の飛散時期を含む1~4月にかけて実施されたことから、LPSの摂取が花粉やホコリ、ハウスダストなどによる目や鼻の不快感を軽減すると結論付けた。

本研究成果は海外の学術誌に論文発表されており、現在は機能性表示食品の届出を準備中。

同社によると、今年の上半期中には消費者庁に1回目の届出を実施する予定だという。

このほか、複数の動物試験でLPSの認知機能改善効果が示唆されたことから、今年度中には新たに認知機能に関するヒト臨床試験を実施予定だ。

また、最近では米国のNDI(新規栄養成分)およびSelf‐GRAS認証を取得するなど海外向けの展開にも注力。特に、東南アジアからの引き合いが増えているという。


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