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高強度筋トレで睡眠の質向上を確認/アリナミン製薬
2025年10月8日
柳沢教授「マイオカインなどの分泌促進が要因」

アリナミン製薬(東京都千代田区)は、「『疲れと睡眠の関係』に関する共同研究成果発表会」を9月29日に東京都内で開催。同社代表取締役社長森澤篤氏(中央・左)、常務執行役員西窪栄治氏(左)、筑波大学IIIS主任研究者大蔵倫博教授(右)、筑波大学IIIS機構長柳沢正史教授(中央・右)が登壇し、「疲れと睡眠の関係、および抗疲労成分の効果」に関する共同研究プロジェクトの成果を発表した。
研究は異なる様式や強度により運動を実施した場合、疲労や睡眠にどのような影響を与えるのかを明らかにするために、20代の成人男性20人を対象に中強度の有酸素運動、中強度のレジスタンス運動(筋トレの一種)、高強度の有酸素運動、高強度のレジスタンス運動の4つの強度で実施。その結果、オールアウト(運動やトレーニングにおいて自分の限界まで全力を出し切る)状態まで高強度運動を行うと、有酸素運動の場合は客観的および主観的な睡眠の質が低下する一方、レジスタンス運動では良好になる可能性が示唆された。
レジスタンス運動が睡眠に好影響をもたらした理由について柳沢教授は、「運動中の交感神経活性化が回復期の副交感神経優位を生み出したこと、骨格筋由来ホルモンのマイオカインや神経栄養因子(BDNF、IGF‐1など)の分泌が促されたことなどが考えられます」と言及した。
今後の研究展望として、抗疲労成分フルスルチアミンが疲労と睡眠にどのような改善効果をもたらすかを検証し、2026年度内に結果の確認を目指すと公表した。
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