「リポソーム」の原料供給・OEMに注力/金秀バイオ
新たな素材開発の引き合いも増加
金秀バイオ(沖縄県糸満市)は、主力素材のオキナワモズクフコイダンをはじめ、ウコン、ニガウリ、ノニ、クーガイモなど個性豊かな沖縄県産の健康食品素材を多数ラインアップしている。
最近では、独自のリポソーム (ナノ化)技術を活用した原料開発にも注力。昨夏にはスプレードライヤーの増設が完了し、リポソーム化素材の製造キャパが大幅に増加した。

リポソーム化素材の原料供給・OEMに対応するほか、新たな素材開発の引き合いも増えているという。国内市場では海外製のリポソーム化素材が主流であるため、国産のリポソーム化素材として差別化を訴求している。
自社製品では「ナノリポ」シリーズ5製品(フコイダン【写真】、PQQ、秋ウコン、アガリクス、ビタミンC・B)をラインアップ。今後は、学術機関との連携でリポソーム化素材の機能評価系確立を目指していく方針だ。
このほか、「微細藻類ラビリンチュラ」「久米島産海洋深層水パウダー」の提案にも力を入れる。
ラビリンチュラは、DHAを高含有する微細藻類の一種。沖縄県石垣島海域で採取・分離した株を自社工場で培養から製剤化まで一貫生産体制を確立。天候の影響や海洋資源の枯渇といった不安がなく、持続可能性の高い素材としても注目されている。
また、一般的にはラビリンチュラからDHAを抽出した素材が流通しているが、同社では藻体まるごと粉末化していることも特徴。藻体まるごと摂取するメリットについては、琉球大学医学部との共同研究で皮膚細胞の保護作用や血管拡張作用などが示唆されている。
「久米島産海洋深層水パウダー」は、沖縄県・久米島沖水深612mから汲み上げた深層水(にがり成分含有)を粉末化したもの。塩分が少なく、ミネラルを豊富に含むことが特徴となっている。
プロテインや青汁など粉末製品のミネラル強化に提案していく考え。
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