AHCCが腸内細菌叢、乳腺の健康維持に効果/ICNIM2025
29の国・地域から400人以上参加

機能性食品の開発・製造を行うアミノアップ(札幌市清田区)は11月8日、9日に札幌で開催された「統合医療機能性食品国際学会第33回年会(ICNIM2025)」および同年会の一部として一般の方にも参加機会を開いた公開シンポジウム「毎日のくらしでできる 遺伝子レベルでがん予防」を後援した。
本学会は、アミノアップのほか、経産省・北海道経済産業局、北海道、札幌市、(一社)日本統合医療学会、(一社)日本未病学会、(一社)北海道健康医療フロンティアなどが後援し、日本を含む世界29の国と地域から合計421人のICNIM会員および関係者が参加し、2日間で計68演題が口頭発表やポスターセッションなどで報告された。
統合医療推進議員連盟会長の橋本聖子参議院議員は、「予防医療・予防医学を徹底して、しっかりとした食生活、そして生活を営むためにスポーツ医科学の観点からも国民の理解を得て、国の制度を変えていくように努めていきたい。世界から専門家が集まる本学会を通して、機能性食品、統合医療に関して大いなる意見・論議を交わし新たな発展を遂げていってほしい」と挨拶した。
基調講演では、「がんとエピジェネティクス~がん治療と予防の進歩に寄与する分子メカニズムの解明~」と題し、世界保健機関(WHO)/国際がん研究機関(IARC)のエピジェネティクス/メカニズム部門長 ズデンコ・ヘルツェグ氏が講演。エピジェネティクスにおける近年の概念的・技術的進展、がん予防と治療におけるエピジェネティクスな標的の同定に向けた最新の取り組みや分子疫学からの知見を解説した。

一般講演(口頭発表)は2日間にわたり、計17講演が行われた。カナダ・オタワ大学のシャンタル・マタール正教授は「出征前後と思春期の腸内細菌叢の乱れは、腸管と乳腺におけるTh17が関与するエピジェネティックプログラミングを変化させる:担子菌培養抽出物の保護的役割」と題し、AHCCを用いたマウス試験において、AHCCによる介入が、腸内細菌叢とエピジェネティックな恒常性を回復し、炎症性シグナルを減弱させ、乳腺の完全性を維持することを確認したことなどを発表した。
本学会では、講演のほか多くの研究者の研究成果が掲載されたポスターセッションも行われた。また、二日目には一般講演のほか、公開シンポジウムも開催され、会場には国内外合わせ400人以上の業界関係者が参加し、研究者の研究成果に関心を示していた。
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