核酸、化粧品向けの引き合い増加/日生バイオ
独自のオリゴ化技術で吸収性・浸透性を向上
日生バイオ (東京都墨田区)は、30年以上にわたって核酸の研究開発および製造販売に取り組んできたパイオニア企業。
同社の核酸素材は、北海道産のサケ白子に独自の酵素処理技術を施すことで水溶性・吸収性を格段に高めていることを特徴とし、機能性・安全性に関するエビデンスを数多く積み重ねてきた。
健康食品向け素材「水溶性ヌクレオプロテイン」は、DNAのほかポリアミン、アミノ酸などの成分を含むことが特徴。
最近では、北海道大学との共同研究でミトコンドリアの生合成および活性化に関与する酵素・PGC‐1αの発現促進作用を確認し、「サイエンスオブフード&アグリカルチャー」に論文を発表した。なお、本研究成果については「ミトコンドリア機能活性化剤」として特許を取得している。
化粧品および医薬部外品向け素材「オリゴDNA」は、高分子のDNA(PDRN)を特別な製法でオリゴサイズまで分解しているため、一般的な核酸素材と比較して肌に浸透しやすいことが強み。
近年は、サケ白子由来DNAを用いた「サーモン注射」と呼ばれる点滴療法が国内でも注目され始めたことから、オリゴDNAへの引き合いも増えているという。
同社の研究では、オリゴDNAを肌に塗布した場合、12時間で62%が持続的に真皮層まで浸透することが分かっており、サーモン注射と比べて安価かつ広範囲に使用できることから、化粧品向けの提案を一層強化していく方針だ。
昨年5月には、創業者の松永政司社長が社会の各分野で顕著な功績を挙げた人物に授与される「旭日単光章」を受章。
松永社長によると「サケ白子由来DNAをはじめ、北海道の低利用天然資源を有効活用する研究が高く評価されたものとのこと。今後も独自の研究開発にまい進し、社会に貢献していきたい」と意気込みを語っている。