「α」「β」「γ」を組み合わせた処方提案/シクロケム
「大腸全体のケア」「持久力向上」など期待
シクロケム(東京都中央区)は、シクロデキストリン(環状オリゴ糖)のプロバイオティクス作用について数多くのエビデンスを積み重ねてきたが、最近では「α」「β」「γ」の三種類を組み合わせて摂取した場合の有効性に注目している。
シクロデキストリンは糖の最小単位であるブドウ糖(グルコース)が環状に結合した構造を持ち、αは6個、βは7個、γは8個のオリゴ糖で構成されている。
αオリゴ糖(α‐シクロデキストリン)およびβオリゴ糖(β‐シクロデキストリン)は、アミラーゼによって分解されずに大腸まで到達し、腸内細菌によって分解され、短鎖脂肪酸を産生する。
しかし、αオリゴ糖は大腸の上部で速やかに短鎖脂肪酸を産生するのに対し、βオリゴ糖は分解が緩やかであるため、大腸の下部まで短鎖脂肪酸を届けることができる。
同社の寺尾啓二社長は「大腸の疾患はS字結腸や直腸など、下部で発生することが多いとされてきた。一方、αオリゴ糖とβオリゴ糖の併用によって大腸の下部まで短鎖脂肪酸を送り届け、大腸全体の環境を改善する効果が期待できる」と話す。
一方のγオリゴ糖(γ‐シクロデキストリン)は、小腸でアミラーゼによってグルコースに分解されるが、一般的な糖質と比較して緩やかに消化され、長時間にわたってエネルギー源として供給されることから、持久力の向上や疲労回復といった効果が期待できる。
実際に、マウスを用いた試験ではγオリゴ糖の摂取による活動力と筋力の向上効果を確認し、2020年に論文を発表しているほか、ヒト試験でもスポーツパフォーマンスの向上や体脂肪率の低下などを確認している。
同社では、α・β・γの併用による有効性を啓もうしていくとともに、プレバイオティクス素材としてこれらを組み合わせた処方提案にも力を入れていく考え。
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