宅配114万・店頭20万本突破/ヤクルト本社

2022年6月2日

機能性で社会課題解決に貢献

 今や飛ぶ鳥を落とす勢いの機能性表示食品といえばヤクルト本社の「Yakult1000」(ヤクルトレディ宅配主体商品)と「Y1000」だろう。

 「乳酸菌 シロタ株」を関与成分とし、「ストレス緩和」「睡眠の質向上」の機能を有する商品のブレークで、機能性表示食品の認知はさらに広がり、市場活性化にも期待が膨らむ。

宅配主体商品「Yakult1000」

 両品の開発経緯についてヤクルト本社広報室の丸山英輝氏は「『乳酸菌シロタ株』400億個含有の『ヤクルト400』の発売後さらなる高菌数・高密度の商品の検討を始めていました。その時期に、脳腸相関を示す研究が出始め、学術分野ではその研究が進みました。また、『乳酸菌 シロタ株』についても、基礎研究において高密度にすることで神経系に作用することが明らかになりました。

 その作用をお客様へメリットとして具現化できる機能は何だろうと考えた時に、ストレスや睡眠に行き着いたのです。その社会課題解決に貢献したいという思いで、商品化したのが『乳酸菌 シロタ株』を1,000億個含む 『Yakult1000』です。販売を通じ『ストレス緩和』『睡眠の質向上』に対するニーズが高いことが明らかとなり、ライフスタイルに応じ、購入しやすい店頭向け商品『Y1000』を開発しました」(丸山氏)。

店頭販売用「Y1000」

「Yakult1000」は1日当たり114万7,000本の販売を突破(2021年4月~2022年3月実績)。2023年3月期は1日あたり145万本を目標としている。

 店頭販売の「Y1000」は販売本数を開示していないが、10月の発売以降、目標の1日20万本を上回るペースで推移しているという。  

「国民生活基礎調査によれば、現代人の多くがストレスを抱えているという結果が出ています。ストレスは『睡眠の質』を低下させる要因として知られており、ストレス社会といわれる現代において、睡眠障害も大きな社会課題となっています。そのような中で、『Yakult1000』『Y1000』の機能が、お客さまのニーズにお応えできているのではないかと考えています」(丸山氏)

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