パルミトレイン酸、経口摂取で機能性を確認/岐阜セラツク製造所

2025年7月16日

シーベリーをマイクロカプセル化で少量化に成功

 岐阜セラツク製造所(岐阜市、☏058-272-0831)では、有機栽培(Bio認証取得)のドイツ産シーベリー「シーベリーオイルMC」の提案を強化している。

 同社では以前よりシーベリー果実から抽出したシーベリー果実オイルを取り扱っており、「シーベリーオイルMC」は果実オイルをナノサイズの粒子に加工し、さらにマイクロカプセル化することで保存安定性を向上させた高吸収型シーベリー果実オイルとなっている。

 同社のシーベリー果実オイルはドライアイの改善、皮膚の健康改善などが期待されている希少なオメガ7脂肪酸であるパルミトレイン酸を25%以上で規格しており、カロテノイド類なども豊富に含まれている。

 マイクロカプセル化した「シーベリーオイルMC」に関しては、肌環境に関するヒト臨床試験で、低用量群180㎎/日と高用量群540㎎/日、プラセボ群540㎎/日の3群(各群33人)に分け4週間摂取したところ、皮膚の柔軟性や弾力において有意な効果を確認。VAS法では肌のごわつきや肌の毛穴の改善を確認した。また、本研究が世界で初めて〝経口摂取〟によるパルミトレイン酸の機能性を確認した研究となっている。

 また、その他にも吸収率の評価で加工前と比較して25倍も吸収率が向上し、マウスによる動物試験では血中βカロテン相対濃度が約2・1倍も向上したことを確認。そのため無加工のシーベリー果実オイルより少ない摂取量で利用可能。マイクロカプセル化していることから水分散性や保存安定性も良く、粉末化も可能なため幅広い用途で利用できる。

 現在パルミトレイン酸を機能性関与成分として、機能性表示食品の届出も届出中。また、脂溶性機能成分のマイクロカプセル化の受託も行っており、今秋の食品開発展の出展を予定している。

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