ニュージーランド産カシス原料提案強化/新日本薬業
運動パフォーマンスに関する論文は100報以上
新日本薬業(東京都中央区:https://www.snyjapan.co.jp/)は、ニュージーランド・ブラックカラント・コーポラティブ(NZBC)が供給するニュージーランド産ブラックカラント(カシス)原料の提案を強化している。 同原料は、強い日差しと高い紫外線環境下で栽培されたニュージーランド産カシスを使用している点が特徴で、欧州や北米産に比べてアントシアニン含有量が約3倍に達するとされる。ニュージーランドでは、アントシアニン含有量を最大化するための品種改良にも長年取り組んでいる。
エキス製造では、アントシアニンの劣化を防ぐためフリーズドライ製法を採用し、機能性素材としての品質保持に注力している。 また米国薬局方(USP)と連携し、カシスアントシアニンの国際的に通用する分析法の策定と公定書掲載に向けた取り組みを進めている。日本では標準化が進んでいない領域であり、国際的な品質評価基準の整備が期待される。
機能性面では、アントシアニンによる血流改善作用に着目し、アイケア市場にとどまらずスポーツニュートリション分野への展開を進めている。
カシスの筋肉疲労回復や運動パフォーマンスに関する論文は100報以上にのぼる。ニュージーランド国立研究機関による臨床試験では、運動前後のカシスエキス摂取により、酸化ストレスの軽減、筋損傷の抑制、抗炎症反応の促進が確認されている。アスリートを対象とした試験では、持久力や運動パフォーマンスの向上も示唆されている。研究はラグビーや競輪にも広がり、マラソン、トライアスロン、ラグビー、サッカーなどへの応用が期待される。
なお米国サウスダコタ州立大学とニュージーランド・リンカーン大学の共同研究では、カシス由来ポリフェノールが乳タンパク質(特にカゼイン)と強く結合し、消化過程における安定性や抗酸化活性が高まることが報告された(Foods誌、2024)。 これにより、ニュージーランド産カシス原料をプロテイン製品と組み合わせることで、より高機能な新カテゴリー創出につながる可能性が示されている。
また同社は、日本での普及活動にも力を入れており、先月 29・30日に帝京大学で開催された「日本スポーツ栄養学会 第12回大会」では、ニュージーランドのトップハイパフォーマンススポーツ栄養専門家を招き、スポーツ科学の研究者や栄養士・管理栄養士の方に向けて、カシスアントシアニンの有用性と実践的な活用方法を紹介した。 講演後には多くの参加者から質問や意見交換が寄せられ、日本のスポーツ栄養市場におけるカシスの可能性が一段と広がる手応えを得た。
供給形態は、BQF、IQF、濃縮果汁、ピューレ、ホールフルーツパウダー、カシス抽出物など多様なラインアップを揃える。サプリメントやスポーツ向け食品のみならず、飲料、アイス、キャンディー、グミなど、カシス本来の香りや風味を生かした幅広い用途に対応できる。
さらに同社では、同原料を使用したカシスキャンディーの自社製品化を予定しており、原料供給にとどまらず、最終製品まで含めた提案を強化していく方針だ。