本わさび由来エキス国内外で提案/金印

2021年8月30日

エビデンス多数で機能性表示食品にも対応

わさび商品の製造・販売を行う金印(名古屋市中区)では本わさび由来原料「ワサビスルフィニル」を取り扱っている。抗酸化作用、育毛作用などの機能性に加え、脳機能改善作用は機能性表示食品に対応している。

わさびは昔から薬として用いられてきた歴史があり、同社ではその機能性について長年研究を続けてきた。その結果、本わさびに含まれる6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート(6-MSITC)に抗酸化作用、育毛作用、認知機能改善作用などの機能性があることが明らかになった。

抗酸化酵素を活性化するという独特なメカニズムに加え、持続時間も24時間以上であるという持続性も特徴の一つ。

認知機能改善に関する研究では、45~68歳の運動習慣のない人を対象に臨床試験を行っている。ワサビスルフィニル100㎎を8週間摂取してもらい注意機能の臨床評価法であるストループ試験を実施したところ、プラセボ群と比較して正答数に有意な差が確認された。

こうした研究データが基となり、昨年には「運動習慣のない中高年の方の認知機能の一部である判断力(情報を正確に処理する能力)や注意力を向上させる機能」というヘルスクレームで機能性表示食品の届け出が受理されている。

同社では国内にとどまらずアジア圏や北米でも提案を進めている。

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