NMNサプリのOEM事業を本格始動/NOMON

2021年10月22日

「帝人基準」の品質と安全性を訴求

 帝人グループのNOMON(東京都千代田区、NOMON公式サイト|LIFE IS LONG.)は、完全国内製造のNMNサプリメント「NADltus(ナダルタス)」のOEM事業を本格的にスタートする。

 「ナダルタス」は、2019年の発売以降、自社ECサイトおよび医家向けルートを中心に販売を拡大しており、体感性の高さから多くのリピーターを獲得。加熱するNMNブームの中でも大きな注目を集めてきた。

 これまでにもOEMや原料供給の引き合いも多かったというが、同社では発売から2年以上を経て『ナダルタス』というブランドを確立できたこと、安定的に製造・販売できる体制が整ったことから、ついにOEM事業の本格始動を決断。

 同社代表取締役CEOの山名慶氏は「ただ〝モノ〟を売るだけでなく、信頼できる品質・安全性やエビデンスなどの情報もセットで提供できることが当社の最大の強み」と強調する。

 製造にあたっては、原料の抽出から最終製品化まですべて国内で行っており、帝人グループがヘルスケア事業で培ってきた厳格な品質管理を徹底することで「安心・安全」を担保している。

 昨年11月には英・LGCが定めるアンチドーピング認証「インフォームドスポーツ」を取得しているほか、今年7月には動物由来原料不使用の「ノーアニマル認証」を取得。OEM製品の場合は個別の届出が必要となるが、すでに自社製品で実績があるため、短期間での取得が可能だという。

 同時に、学術機関や医療機関などとの連携でNMNの機能性に関する研究にも注力してきた。

 大阪大学と共同で実施した臨床試験では、加齢に伴う歩行速度や握力の低下抑制など、フレイルに関する有効性が示唆され、年度内には論文発表を行う予定だ。

 今後も新たなエビデンスの取得や効果を可視化するための取組みを進めていくと同時に、その認知拡大にも注力。

「私たちのビジョンに共感してくれるパートナー企業様とともに、NMNを世界の人々に向けて発信していきたい」(山名社長)と意気込んでいる。

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