レジスタントプロテインに着目した甘酒/コーセーフーズ

2022年4月15日

従来の約4倍のレジスタントプロテインを配合


 コーセーフーズ(岐阜県揖斐郡、☏0585-35-2118)では、2020年より「すっきり飲める腸活甘酒RP」を発売している

 同品は、地元岐阜県の米生産者と契約栽培したレジスタントプロテイン高含有米を使用。金沢工業大学との共同研究にて独自製法で米麹と一緒に糖化させることで、従来の甘酒よりレジスタントプロテインを約4倍多く含む製品を開発した。

 米由来のレジスタントプロテインは、食物繊維と似た働きとして「腸内環境の正常化」「脂質代謝改善効果」などの報告があり、近年注目を集めているタンパク質の一種で、腸活にも期待できる成分となっている。また、同品には17種の国産雑穀も配合し、より腸内環境に良い製品となっているが、ノンアルコールで雑穀などの雑味も少なく、すっきりとした味わいになっていることも特徴の一つだ。社内モニタ―では、整腸作用の改善効果のほか、肌の保水力も約10%向上している。

濃縮オートミルク、米麹粉末のBtoBも好調

 また、同社では、オーツ麦を酵素糖化させた「濃縮オートミルクT」や米麹粉末「アスペルパウダー®PRO」なども取り扱う。

 「濃縮オートミルクT」は、加熱殺菌済みで粒無しタイプのため充填や加工がしやすい。また、糖度(Brix値)が34.0(±4.0)と非常に高く、飲料をはじめ、製菓、製パンなどさまざまな一般加工食品にて使用可能。昨年4月の販売開始から多くの問い合わせがあり、今年2月までで125mlカート缶計算で450万本分もの出荷量となっている。現在は6種類のラインアップを展開している。

 米麹由来の「アスペルパウダー®PRO」は、独自の特殊技術によりプロテアーゼ活性が非常に高い。そのため、タンパク質の分解能力が高く、プロテインなどと相性が良い。また、必須アミノ酸、BCAA、5-ALA、クエン酸などの栄養素が豊富に含まれており、酵素を残したまま殺菌処理をしているため、プロテインやサプリメントなどに使用できるほか、タンパク質をペプチドやアミノ酸に分解して食べ物を柔らかくする効果があることから、肉やパン、菓子など加工食品の品質改良にも適している。

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