柑橘由来の味質改善素材「ナリンビッド」上市/林原

2022年5月16日

将来的には機能性表示も視野に

 林原(岡山市北区、https://www.hayashibara.co.jp/ )は、柑橘由来のポリフェノール・ナリンジンに独自の酵素技術を施し、水への溶解度を約6000倍に高めた味質改善素材「ナリンビット」を5月20日に上市する。

 「ナリンビット」は、①一般的なナリンジンの約2倍の苦味を持ち、微量でキレの良い苦味を付与できること、②低温でも結晶が析出せず、飲料、製菓、即席食品などあらゆる分野に利用できること、③柑橘の果汁感向上や風味改善など、食品の味質調整剤としても利用できること、④落下した果実や幼果など本来廃棄される農作物を原料とし、フードロスの削減に貢献すること、などが特徴。

 同社では、使いやすく味質の良い水溶性苦味料として、ノンアルコールビールやカクテル・チューハイ、果汁系飲料などの飲料分野をメインターゲットとし、5年間で10トンの販売を目指すとしている。

 同時に、予備試験では脂質代謝改善作用などの生理活性機能が示唆されているため、将来的には機能性表示食品の届出に向けた研究も行っていく考え。

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