0.6㎎/日で機能性届出可能「こんにゃくセラミド」/ダイセル

2022年5月16日

アップサイクル素材でSDGsにも貢献

 大手化学メーカーのダイセル(大阪市北区、☎:06・7639・7291)は、「こんにゃくセラミド」を取り扱っている。

 同素材の特徴は、先ず、一日あたりの摂取量が0・6㎎と少量でも機能性表示の届け出が可能な点である。1・8㎎程度を必要とする他素材由来のセラミドと比べ、少量で済むため低コストを実現できる。

 二つ目は、環境保護に寄与できる点だ。こんにゃく芋が板こんにゃくに加工される過程に生産され破棄される「飛び粉」にセラミドに多く含まれていることに着目。アップサイクル素材としてSDGsにも貢献している。「アップサイクルセラミド」の商標も取得済み。

 現在、乳化液タイプと粉末タイプをラインアップしている。乳化液タイプはドリンク、グミ、キャンディーなどの菓子類、粉末タイプはカプセルや錠剤などのサプリメント、焼き菓子など、幅広い食品に利用が可能で、引き合いはコロナ禍でも堅調だ。

 また、「こんにゃくセラミド」を用いて機能性表示食品の届出実績を積んでいる。表示は、「こんにゃく由来グルコシルセラミドは、肌のバリア機能(保湿力)を高めることが報告されています。肌の乾燥が気になる方に適した食品です」。現時点で、同素材を関与成分とした機能性表示食品の届出件数は14製品となっている。

 原料供給だけでなく、機能性表示食品の届出サポートも対応が可能だ。

 今後は、北海道大学と共同でアルツハイマー予防に関するエビデンスの取得を目指し、美容とは違った切り口での商品提案も視野に入れていく方針だ。

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