メラニン量低下作用でハスの花エキスを提案/岩瀬コスファ

2022年5月18日

チロシナーゼの産生抑制作用や、メラニンの産生抑制作用を確認


 岩瀬コスファ(東京都千代田区、☏03-6841-3456)では、美容向けの機能性素材としてハスの花エキスをラインアップしている。

 ハスの花エキスには、有効成分であるアルカロイドによるチロシナーゼの産生(遺伝子mRNA発現)抑制作用や、メラニンの産生抑制作用が確認されている。

 平均年齢42.7才の女性13人を対象としたヒト臨床試験では、摂取量100mg/日を4週間実施した結果、肌水分量の増加、メラニン量の低下、肌粘弾性スコアの上昇、肌状態アンケートにて体感が優れたことなどが示唆された。

 また、美白効果があるとして知られているアルブチンとの比較においては、10倍以上の美白効果があることを確認。美容向け素材として注力している。

 ハスの花は、水質の悪い泥水の方がきれいに咲き、生命力が強い。中国や東南アジアの伝統医学では、止血効果や鎮静作用のほかに皮膚疾患の治療にも使われており、ハスは花、実、根(レンコン)など食用としても古くから食経験があることから豊かなストーリー性も持っている。

 同社では、エキス末として総アルカロイド0.5%以上で規格。サプリメント剤形やゼリーなどでの提案を強化しており、独自のマスキング技術で特有の苦みを抑え、好みのフレーバーに変えることができる。

 また、同社では、林兼産業のカツオエラスチンなどの原料にも力を入れている。

 カツオエラスチンは、カツオの動脈球より生産されており、ヒト試験において頬の弾力性増加、目尻シワや体感の改善、コラーゲンとの相乗効果などを確認。またinvitroでプラセンタとの相乗効果も確認するなど、単体だけでなく他の美容向け原料と複合的に美容へアプローチできることも特徴となっている。

 同社は、昨年タイに工場を持つビーエイチエヌを子会社としたことにより、タイやベトナムなど東南アジアにもアプローチを展開し、健康食品の製造分野にも力を入れていく方針だ。

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