環境変化と多様化ニーズに応需/ピップ

2022年7月29日

製・配の両機能を有する ピップ〝ならでは〟の訴求を披露

ピップグループは7月13日(水)、14日(木)の両日、東京流通センターにて「ウェルネスフェスタ2022」を開催した。

 「未来をつくろう!~地球と人に健康と笑顔を~」をテーマに掲げ、環境変化と多様化するニーズをつかみ、個客と価値をつなぐ提案を行った。

 今回のフェスタのポイントを、働き方や購買行動の変化、健康・清潔ニーズの高まりに応需する「生活者の意識、生活行動変化への対応とその先へ!」提案。

廃棄・無駄の排除、自然災害への対応、グリーン志向の高まりを受けての「生活者が身近にSDGsに貢献・実現できる社会へ!」提案。

超高齢化社会と新世代・新技術の台頭、生産労働人口減少をイノベーションする「人口減少を受け入れ、個々が身心共に豊かな生活へ!」提案の3つを柱とした。

 会場冒頭の展示会コンセプト紹介コーナーでは、「業界全体を上げてSDGsの取組みを!」と呼び掛け、製配販が連携した返品削減による持続的な社会構築を訴える姿は、メーカーと卸の機能を併せ持つピップグループならではの取組を行った。

 ピップが強みとする医療衛生用品、ベビー用品、介護用品の3部門を軸に「ベビーケア」「フェムケア」「フレイル対策」といった課題に応える新しい商品・サービスが披露された。

 ベビー用品は、洗浄剤などが大容量化しており、保湿効果が高く、ママと一緒に使用できる高品質商材の品ぞろえ強化を促進。また、好調に伸長しているむし歯予防カテゴリーの露出も増えており、積極的な商品拡充とインストアプロモーションを提案した。

 ベビーフードは出生人口が減少する中でも好調に推移している。手間をかけずに手作りの離乳食を作ってあげたいニーズに対し、レトルトパウチやドライフードを「そのまま素材」として活用する提案を行った。

 液体ミルクの訴求では、夜間の授乳・外出シーンにおける負担を軽減するため、積極的な展開を推奨。粉ミルクを作るのにかかる時間は、母親が約7分であるのに対し、父親の場合は12分かかっている調査結果を示し、液体ミルクの授乳までの工程の少なさをアピールした。

ピップの松浦由治社長

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